長崎県内の各地で見かける、赤い小さな鳥居。
誰が何のために置いたものなのか。そのナゾを調査した。

県道や山頂に続く道…各地にある"鳥居"

テレビ長崎・後藤綾太記者:
平戸市中心部から生月に向かう県道、その道路沿いにあるのが真っ赤な小さな鳥居です

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高さ50cmほどの木材でできた、小さな赤い鳥居。
しかし周りには神社や住宅はない。
同様のものはすぐそばのバス停にもある。
何を祀っているのか、何からこの場所を守っているのか。調査を進めると松浦市の不老山にもあることがわかった。

テレビ長崎・後藤綾太記者:
これですね、真っ赤な鳥居。私の膝より少し高いぐらい。パイプか何かで出来ている。あそこにも!何でこんなところに2つも

山頂に続く道の途中に赤い鳥居があった。
不老山の管理をしている松浦市も、「なぜそこにあるのかわからない」という。
そこで地元の自治会に話を聞いた。

住民たちの願いを込めたものだった

テレビ長崎・後藤綾太記者:
この小さな鳥居、どんなものか気になって

上高野地区自治会・丸田憲昭会長:
私は直にタッチしていないが、前会長がここら辺のゴミの関係でつけた

ーーゴミを捨てさせないために、この場所に置いた?

上高野地区自治会・丸田憲昭会長:
神様が見ていますよと

県南部の道路沿いにおかれている鳥居を参考に、上高野地区でも水道用のパイプで作ったそう。

上高野地区自治会・久田淳次郎副会長:
4、5年前に地元からゴミ捨てで困っていると。
鳥居の前ではゴミを捨てたり不衛生なことをしたりしないだろうということで、これに行き着いた。
最初は木で作ろうかという話もあったけれど、木で作るとすぐに腐ってゴミと一緒になるということで、プラスチックで作った

上高野地区自治会・丸田憲昭会長:
これを気にする方は捨てることを遠慮するかもしれないけれど、気にしない方は捨てる。なんともいえない

ーー効果は出てきている?

上高野地区自治会・丸田憲昭会長:
若干は出ていると思う

ナゾの赤い鳥居の正体、それは町の人々が地元の景観を守ろうと願いを込めたものだった。

不法投棄をすると、個人の場合5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられる。(法人の場合3億円以下の罰金)
空き缶やタバコなどのポイ捨ても含め、重大な犯罪だという意識を持つことが大切。

(テレビ長崎)

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