3階建ての住宅が全焼した火災の原因はどの家庭にもある身近なものにあった。消防庁が注意を呼びかけている。

火元は”乾電池”

白い煙とともに炎が上がる住宅。
福岡市内で2020年起きた火災の出火原因について、被害にあった男性がFNNの取材に応じた。

この記事の画像(12枚)

住宅が火事になった菊地一さん:
信じられないです。まさかですよね。
(手元の箱)これ自体は燃える要素が全くないので

「信じられない」と話すその出火原因は、多くの家庭で何気なく自宅に置かれている”乾電池”だった。

火災は2020年8月、プロのマジシャンとして活動する菊地一さんの自宅で起きた。

建物の1階がマジシャンとしての事務所。その上は住宅となっていて、火災発生当時、3階には3人の子供がいたが全員無事だった。

現在同じ場所に住まいを再建中の菊地さんは、消防から知らされた出火原因に驚いたという。

プロマジシャン菊地一さん:
この箱の中に四角電池とかボタン電池を一緒にいれていたみたいで、それがスパークしたのでは、というところです。

火災調査報告書に記されていた火元は、なんと乾電池

消防は乾電池から何らかのきっかけで発火し、火災が発生したとみているのだ。

火災調査報告書

プロマジシャン菊地一さん:
いやーほんとかいなと思いながら、いまだに信じられない。
しかもそれが2日、3日前の話じゃなくて、1年2年前のものなんですよ

菊地さんはマジックの道具が入った箱に、さまざまなタイプの電池を開封したまま1年以上保管。それが突然発火したという。

箱に入っていた電池は、単三電池のほか、ボタン電池や、端子が上に付いている角形電池などがあった。

角形電池とボタン電池が接触すると…

実はこのボタン電池と角形電池について気になる実験がある。
NITE=製品評価技術基盤機構が行った実験で、ボタン電池の上に角形電池を載せると…

(パーン!)
破裂音とともに弾け飛んだボタン電池から炎が出ている。

NITEの実験 ボタン電池の上に角形電池を置くと…
NITEの実験

これは角形電池のプラスとマイナスの端子にボタン電池が接触していたため、電流が流れ、火が付いたもの。

菊地さん宅の出火原因についてはまだ調査中の部分もあり、具体的にどの乾電池が火元になったかは不明だ。

プロマジシャン菊地一さん:
(開封したまま乾電池の保管は)もうやめたほうがいい。
それで火事って考えたら代償のほうが大きいかな。

消防庁では乾電池の保管や捨てる際には、電池などが接触して発火しないよう端子にテープを貼るなどの対策が必要としている。

「イット!」6月7日放送