「つけ麺の生みの親」として知られる故・山岸一雄さんのふるさとの長野県山ノ内町で6月3日、弟子が始めた「山ノ内大勝軒」の夏営業が始まった。山岸さん愛用の製麺機も使い、師匠の味に近づこうと奮闘中。

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つけ麺をすする客たち。中太の麺に濃厚なつけ汁は、あの有名店の味を引き継いだ。

飯山市から訪れたお客さん:
大勝軒はよく知っているので、それが長野に近づいてきたというのはうれしい

師匠愛用の製麺機も“里帰り”で味に磨き

山ノ内町の志賀高原で夏営業を始めた「山ノ内大勝軒」。

東京の名店「大勝軒」の創業者で「つけ麺の生みの親」として知られる故・山岸一雄さんは、山ノ内町で子ども時代を過ごし、生前は「ふるさとに店を出したい」と願っていた。

その願いは弟子の田内川真介さんが引き継ぎ、2020年、冬の期間限定で志賀高原のスキー場に店を構えた。

5月で営業を終え、夏の間は閉じるつもりだったが…

山ノ内大勝軒・田内川真介店主:
残ってくれという声が根強くあったもので

住民などの要望で、高原内の山の駅に場所を変えて営業することになった。

新しい店には大きな味方が。師匠が愛用した製麺機だ。東京の店から「山岸さんの故郷で使ってほしい」と譲り受け、“里帰り”した。

山ノ内大勝軒・田内川真介店主:
この機械を使って先輩方に恥をかかせないように、おいしいものを作っていかなければと。麺はあきらかに違う。もちもち感とか小麦の香りがよくわかるようになった

訪れた人たちも麺の違いを感じているようだ。

飯山市から訪れたお客さん:
麺の味はめちゃくちゃうまい。麺だけで大盛り食べられる

地元のお客さん:
志賀高原で昔ながらの味を食べられるのはうれしい

地元の旬食材を使った独自メニューも開発

また一歩、師匠の味に近づいた「山ノ内大勝軒」だが、田内川さんは志賀高原らしい独自のメニューも考案。旬を迎えた「ネマガリダケ」入りのつけ麺だ。

山ノ内大勝軒・田内川真介店主:
夏をイメージした季節を感じられるメニューを投入しているので、味わってほしい

山の駅での営業は11月3日まで、冬は再びスキー場で営業する予定。

(長野放送)

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