愛媛県内では、ようやく始まったワクチン接種だが、海を渡ったアメリカでは、現在ほとんどの人が1回目の接種を終えている。

今回、アメリカ・ボストンに住む愛媛出身の医療従事者をテレビ愛媛が独占取材。
その現状から、ワクチンが普及したその先に広がる「私たちの未来」を探る。

移民にもワクチン接種が進んでいることに驚き

リモートインタビューに応じてくれた、四国中央市出身の西出梢さん。
大阪で作業療法士や医療専門学校で教員を勤めていたが、2021年3月 ご主人の仕事の関係で息子の景人くんと一緒に渡米した。

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夫の真之さんは、2020年10月からハーバード大学に免疫学の研究のために留学していて、それまでは、大阪大学医学部附属病院で内科医として診療にあたっていた。

ボストン在住・西出梢さん:
わたしも先日(ワクチンを)打ったところなんですけど、渡米してすぐくらいに予約が開始されたので、わたしみたいな移民の人にも滞りなく進んでいることに非常に驚きました

ボストン在住・西出梢さん:
小さな子どもを持つ親の身としては、自分たちよりも子どものことを気にかけてしまうので、なるべく早く早くという形で願っていましたが、こっちにきて1回でも打てるだけで安心感は得ています。
日本にいる友人に対して、SNSとかメールとかでワクチンはこういう状況でという報告を度々していたら、皆さんから「そうなんだ」とか「もっと情報を欲しい」ということを思ったよりもたくさんいただいて、これって友人とかだけじゃなくて、もっとたくさんの方が得たい情報かなと思いまして、ふるさと愛媛のみなさんに少しでもお伝えできたらなと思って

2020年12月に接種がスタートしたアメリカでは、すでに37.7%の人が2回の接種を終えていて、ボストンのあるマサチューセッツ州では、12歳以上の全ての人が接種できる「最終段階」に来ているという。

接種スピードを上げている理由の1つが、接種場所と打ち手の多さ。

西出梢さん:
薬局にいる薬剤師の方も接種する権限を持っているので、アメリカ全土の薬局で打つことができるようになっているのと、ほかにもわたしの友人は教会とかでも打つように会場設営されています

梢さんは、大規模会場で接種したが、ワクチンの打ち手は米軍の医療部隊が半数を占めていたことにも驚いたという。
まさに、国をあげてワクチン接種に取り組んでいる。

早い接種が望まれる一方、副反応を心配する声も…

早い接種が望まれる一方、ワクチンによる副反応を心配する声もあるが、夫の真之さんはこのように話す。

夫・真之さん:
ワクチンを打つことによる副反応は避けて通れない部分もあるんですよね。
わたしは免疫学が専門なので、ワクチンの機序…ワクチンがどのように働くのかを考えると、ウイルスの成分を体に作らせて、それによって体に防御機能を獲得させるという機序なので、体に何らかの反応が起こるのは仕方ない。
命に関わる副反応が起きる確率と、今言われているワクチンの効果を天秤にかけると、私個人としてはワクチンを打つことの方がメリットが非常に大きいのかなと感じます

真之さん自身も、2回目の接種後に発熱があったという。

夫・真之さん:
特に2回目ですね、2回目の後は打った部分が筋肉痛がひどかったりとか、あとは発熱。わたしもそうだったんですけど、発熱して体が1日だるいということがあるみたいです

それでも、ワクチンの効果はさっそく数字で現れているという。

夫・真之さん:
わたしが住んでいるところは、ボストンのサフォークという郡、日本で言うと県みたいなものなんですけど、サフォークという部分で新規の感染者が、きのうの時点で100何人になりました。これはむちゃくちゃ低い数値で、今年の1月以降はほぼ減り続けているという感じ

2020年は、1日の感染者が1,000人を超える時期もあったそうだが、ワクチン接種が始まった12月以降、感染者数は減り続け、飲食店などもにぎわいを取り戻してきたという。

日常生活に「楽しみ」が戻ってきた“実感”

5月29日からは、全ての業種の経済活動の再開が許可され、マスクの着用も緩和される予定。

真之さんは前の週末、メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の試合を見に行くなど、日常生活に「楽しみ」が戻ってきたことを感じている。

真鍋果夏キャスター:
ワクチン接種がひとつのゴールですか?

夫・真之さん:
ワクチン接種率がそのまま感染者の減少につながっているのは、ワクチンをどんどん普及させている国のデータとして明らかに出ているので。今、ボストンはまさに感染者数が減ってきて、活気が戻りつつあるなというのが実感としてあるので、日本でもどんどんワクチンが普及していて、アメリカ・日本のみならず、世界中で(活気が戻る日が)来ることを祈っています

(テレビ愛媛)