“物価の優等生”の価格が高騰
毎日の料理に欠かせない「タマゴ」の価格が高騰している。高騰の背景にあるのは、2020年秋から全国で相次いだ鳥インフルエンザだった。
毎日の食卓に欠かせないタマゴ。
卵焼きに目玉焼き…タマゴは価格の変動が少ない「物価の優等生」と言われているが…

記者:
こちらのスーパーのタマゴの値段は、高値だった年末に比べ、Mサイズで20円ほど高いということです

買い物客:
ちょっと前より高くなっているみたい。特売の日の値段も上がっている
買い物客:
我慢しないと。仕方がない
鳥インフルエンザが影響…我慢続く
値上がりの原因は、2020年11月以降に多発した鳥インフルエンザだ。

全国で、約1000万羽のニワトリが殺処分され、タマゴを産むニワトリが減り、需要に供給が追いつかない状況となっている。
卸売価格の相場は、過去5年間で最も高い水準で、この店でも本来なら1パック230円を超えるところを、なんとかこの値段で踏ん張っているという。

グランドマート・岡本和恵取締役:
特に2021年は、“おうち需要”が高まり、家でお菓子作りをする人が多く、ゴールデンウィークも上がって、その後に下がるかなと思ったが、2021年はさらに上がっている状況

岡山市のお好み焼きの店「童」では、全てのメニューにタマゴが必要で、スーパーなどで仕入れている。

お好み焼き 童・山本美代子さん:
絶対必要だから、少々高くなっても買う。我慢する

お好み焼き 童・山本美代子さん:
タマゴが上がっているからといって、(メニューの)値段上げたりはしない

岡山県養鶏協会などによると、値段が落ち着くには数カ月かかるという。

我慢の日々は、しばらく続きそうだ。
(岡山放送)