韓国

福島第一原発の処理水海洋放出を巡り、「問題ない」とした韓国側の過去の資料が次々に削除・撤回されています。

事故後に海に漏れ出た放射性物質について韓国政府は2013年、「海流は東に流れていて韓国は安全」とする分析を発表しましたが、日本政府が海洋放出を決めると、突然発表を削除。さらに、韓国の科学者が2020年に発表した「処理水放出は問題ない」との論文も撤回されました。

韓国メディアは「科学的事実を言えば、『土着倭寇』つまり親日派と言われるため、発言できない」とする科学者の声を伝えています。

日本に対しては「透明な情報公開」を求める一方で、韓国政府に不都合な過去の発表は「なかった」ことにする、対応の不透明さは増す一方です。 

米国・ワシントン

日本の菅総理に続き、ホワイトハウスを訪れる2番目の外国首脳となった韓国。日米関係に比べ、「ジュニアパートナー」とされがちな存在感をどれだけ高められるかが課題です。

バイデン政権が立て続けにアジアの同盟国を迎えるワケは、なんといっても対中牽制。中国との対立を避けたい韓国を日米豪印の枠組み「クアッド」に引き込めるかが最大のポイントで、アメリカ側は、見返りに、ワクチン支援の規模を判断すると見られます。

一方の韓国は、ワクチンが確保できるかどうかに世論の関心が集中。訪米中、ワクチンの追加契約に成功した日本には負けられないとあって、対中抑止とワクチンをめぐり、神経戦の様相を呈しています。

中国・北京

アメリカのペロシ下院議長が、冬の北京オリンピックの「外交的ボイコット」を呼びかけたことに中国外務省が反論しました。報道官は「イデオロギーや偏見に基づき、開催を妨害しようとしている。強い不満と断固たる反対を表明する」と猛反発。

人権問題などで対立が続く米中両国ですが、ことオリンピック開催について中国には特別な思い入れがあります。北京大会の成否が習近平国家主席の求心力に直結するためで、中国にとってはまさに国の行方そのものを左右することになるからです。

日中関係が悪化する中でも、オリンピックをめぐっては日本との連携を強調しているのもそのためです。大事な国際イベントを成功させ、国家の安定を図りたいのが中国の本音とみられます。

中国・上海

中国のワクチン接種が延べ4億回以上に達する中、上海では1回接種型のワクチン使用が始まりました。このワクチンは、軍事科学院の研究所と民間企業が共同開発したもので、2月に中国最初の1回接種型として条件付きで販売が承認されていました。

地元メディアは重症化に対する有効性は90%以上で、変異種に対しても有効と報じ、接種会場では担当者がパッケージを見せながら、効能などを説明します。

5月18日に国営メディアが接種開始の記事を掲載したとたん、SNS上のアクセスランキングトップに上昇。ネット上では多くの称賛が寄せられる一方で、1回で済む分、身体への負担が大きいのではないかといった不安の声もあがっていました。感染をコントロールできているとされる中国ですが、ワクチンへの関心は依然高いようです。

米国・ニューヨーク

新型コロナウイルスがもたらした長いトンネルから、ニューヨークも、ようやく抜け出そうとしています。19日からレストランなどでの屋内の人数規制が大幅に緩和され、街には再び活気が戻ってきています。

店員:「ニューヨーカーがワクチン接種を受けて、みんなが安全に食事できるようになっていて、レストランでもみんなが安全に過ごせるのは素晴らしい」

また、CDC・アメリカ疾病対策センターが発表したワクチン接種を完了した人に対するマスクの着用免除という新しいガイドラインが、ニューヨークでも導入されました。

これには歓迎の声が聞かれる一方、一部団体や業界からは、誰がワクチン接種を完了しているのか確認できない状況でマスクの着用を止めるのは、時期尚早との批判も出ています。

ガイドライン変更には、鈍化傾向がみられるワクチン接種を後押しする狙いもありますが、足並みのそろわない対応が混乱を招いています。

(関連記事:ワクチン接種 取り戻す「日常」アメリカでは1億円の宝くじも

米国・ロサンゼルス

観光地サンタモニカからも近い丘の上の住宅地で大規模な山火事が発生し、住民およそ1000人が一時避難する事態になりました。例年に比べ雨や雪が少なく、深刻な干ばつに見舞われていることもあって、火は一気に燃え広がりました。

今回の火事では48歳のホームレスの男が放火の疑いで逮捕されていて、消防当局は火の元にくれぐれも注意するよう呼び掛けています。カリフォルニア州では2020年、山火事の被害が史上最悪規模となりましたが、2021年は既に、前年同時期の7倍の面積が焼失しています。新型コロナウイルスの状況が落ち着きつつある一方で、ワクチンのない気候変動との戦いは終わりが見えません。

イギリス

これは正体不明の芸術家バンクシーが2011年に描いたものです。ロンドンでは至る所でこのようなストリートアートが見られます。イングランドでは段階的な規制緩和が進められていて、5月17日からは美術館も再開。芸術の街ロンドンに活気が戻ってきました!

そんな中、話題となっているのが、バンクシーの展覧会「Art of Banksy」です。個人の収集家から集められた数としては世界で最も多い90点以上の作品が展示され、反逆の画家とも呼ばれるバンクシーの独特の世界が広がります。

バンクシーの作品が飾られている中、壁の方には有名なネズミがいたるところに描かれています。バンクシー自身が展覧会を開くことはほとんどなく、今回もバンクシーの許可なしで開催されています。

(関連記事:日本各地に出現する“バンクシー作品” 本物?ニセモノ?専門家に聞いた

フランス

フランスでは感染状況の改善を受けて、およそ7カ月ぶりに飲食店のテラス営業が再開しました。しかし、初日はあいにくの雨。テラス席を設けて営業を再開したこちらの和食店も、昼の予約客がキャンセルとなってしまいました。店では2週間前に雨よけのパラソルを注文していましたが、届かない事態に。

多くの店が再開に向けてテラスを整備したため、備品の品切れが相次いだのが影響しました。それでも夜に天気が回復すると、テラス席は満席となり、賑わいを取り戻していました。

SuMiBi Kaz叶一成さん:「この調子でお客さんが戻ってくれることを(期待します)」
政府は夏に向けてさらに緩和を進める方針ですが、いまも1日2万人程度の感染者が出ていて状況次第では規制強化に逆戻りする恐れもあります。

(関連記事:ワクチン接種で戻る「日常」

トルコ

トルコ政府が外国人観光客を呼び込む目的で作ったビデオの内容に、トルコ国民が大激怒です。海外から訪れた観光客を温かく迎えるのは、黄色いマスクを付けたトルコの観光従事者。

マスクには英語で「旅を楽しんでください。私はワクチン接種済みです」と書かれています。文化観光省が作成したこのビデオには国民から、「トルコ国民は狂犬病ワクチンを打った犬扱いか!」、「安全対策のアピールの仕方がずれている」などとブーイングの嵐。

与党幹部も「マスクに書かれた文字は適切ではない」と諫めました。文化観光省はすぐにビデオを削除しましたが、国民より観光ファーストな政府の対応に不満は募るばかりです。

タイ

タイではいま、刑務所でのクラスターが大問題となっています。その原因は「超過密」といわれる収容環境です。これは2019年に撮影されたタイの刑務所内の様子です。受刑者が密集して広場を埋め尽くす姿や、共同作業場で密着して作業にあたる様子が収められています。こうした過密な環境が十分改善されないまま、新型コロナウイルスが直撃し、感染が爆発的に広がりました。

タイの刑務所内が「超過密」(2019年に撮影)
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5月半ば以降、国内の15カ所の刑務所で広がり、感染者数は1万3千人を超えました。タイでは人口が過密なスラム地区や、外国人労働者がひしめき合って暮らす共同宿舎でもクラスターが次々と発生。脆弱な場所を見逃さないウイルスとの戦いに、政府は危機感を募らせています。

ロシア

中心部にある子ども用百貨店が衛生当局に一時閉鎖を命じられました。きっかけはマスクなしでの大密集イベントでした。店内を埋め尽くす人、人、人。その数、数千人。ほとんどの人がマスクをつけていません。これは5月16日に開かれた人気若手俳優のサイン会で、大行列は店の外にまで広がりました。

数千人規模の人々がマスクなしで店内を埋め尽くした(Vasily Sokolov@youtubeより)

しかし、店側がマスクや手袋の着用呼びかけなど、新型コロナウイルス対策を怠ったため、警察が強制的に終了させました。店はコロナ対策基準違反で、一時的に営業停止に追い込まれ、今後、90日間の営業停止、または70万円の罰金を科される可能性があるといいます。せっかくのイベントでしたが、歓声の嵐は一転、大ブーイングの嵐に終わりました。

【取材:FNN海外特派員取材班】