いつものリュックにこんな機能が?

ハイキングや登山など、アウトドアの場面で使われることの多いリュックサック、そのバックルの部分をよくよく観察してみたことはあるだろうか?

実は今、リュックサックのバックルが「笛になっているものがある」というtwitter投稿が話題になっているのだ。

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確かにバックルには、差し込む方のパーツには穴が開いていて、吹き込み口と思われる出っ張った部分がついているものがある。
このバックルが「救難信号用の笛です」と紹介されると、たちまち「知らなかった!触った時に引っかかるなと思っていたけど、笛だったんだ」「私のリュックにもついてるかなと思って見たら、ありました!」などの声が続々寄せられ、話題となったのだ。

編集部で調べたところ、アウトドア用品を扱う大手メーカーの商品にいくつかこの「ホイッスル付きバックル」が使用されているのを確認できた。
非常用グッズとして、防災の専門家が普段から持ち歩いてほしいと指摘する大切なアイテムでもあるホイッスル。リュックサックについているというのは便利でありがたい情報に思えるが、「初めて知った」という人も多く、どの程度の商品にホイッスルがついていて、その知名度はどのくらいなのか?

キャンプ用品を扱うコールマン ジャパン株式会社にお話を聞いてみた。

約1割の商品に使用 子どもの”安全ブザー”代わりにも

――どのくらいの商品に「ホイッスル付きバックル」が使われている?

ホイッスル付きはキッズ用の商品とテクニカルと呼ばれるトレッキング用商品の一部についています。割合は、2021年全部で289点を展開していますが、29点にホイッスルが付いているので約10%程です。


――いつ頃からこのバックルを使用している?

2015年からホイッスル付きバックルをキッズ用のバックパックで採用しています。

ホイッスル付きの「ジャックインパック」シリーズ

――どんな場面で使用することが想定されているの?

用途としては危険を周りに知らせることを想定していて、キッズ用の商品に付いているホイッスルは安全ブザーの考え方と同じで、子供が路上で危険を感じたときに音を出せるものです。

トレッキング系の商品の付いているホイッスルは遭難した際や周りに自分の存在を伝えたい時に使うものです。山の中だと大きな声を出しても周りの音にかき消されてしまうため、より音の響くホイッスルをバッグに付けています。


――ホイッスル付きバックルをつける商品の基準などはある?

特に基準は無いですが、商品開発の段階で上記のようなことが予想されるシーンで使用するバッグには取り付けるようにしています。ただ、プチというキッズバッグのような、ホイッスルを吹くことも難しい年齢のユーザーをターゲットにしている商品には付いていません。

遠足や通園に使えるキッズ用リュックにも…

約1割の商品に「ホイッスル付きバックル」を使用しているというコールマン。ネット上ではこれまでにもこのバックルが話題になったことがあったが、コールマンでは2015年から採用しているそうだ。

そしてこのホイッスルの役割だが、遭難してしまった時などの救難信号用としての他、子ども用の安全ブザーとしての使用も想定しているという。
実際にコールマンでは、アウトドア向けのリュックの他、遠足や通園に使う事を想定しているキッズ用リュックにもホイッスル付きバックルが使用されている。
 

ホイッスル使用のイメージ

――「初めて知った」という反応も…認知度についてどう思う?

登山用のトレッキングバッグには以前から付いていましたし、おそらくそこから派生したと思われるのですが、キッズバッグに関しても海外のアウトドアブランドの商品には結構前から付いていましたので、これらのユーザーは認知していたと思います。

ただし、トレッキングをする人はバックパックユーザーのほんの一握りですので、まだまだ世間一般への認知は低いと思います。コールマンもホイッスル付きの商品に関しては商品説明の中で「ホイッスル付き」という文言を入れるようにはしています。


普段何気なく使っているリュックに隠れていた、安全を守るための機能。
これからの季節、アウトドアに向かう前にはぜひ一度、手持ちのリュックを確認してみてほしい。