大規模接種 1万8000回分の“空席”も

5日目に入った、自衛隊による新型コロナワクチンの大規模接種。

足立区在住の80代男性:
8月がきょう(5月28日)になったからすごく良かった。

少しでも早くワクチンを打ちたいという高齢者。しかし、自治体での接種も進みつつあるためか、東京の大規模接種会場では27日の時点で1万8000回分の予約が埋まっていなかった。

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そこで、来週からの予定だった埼玉・千葉・神奈川の3県に住む65歳以上の人を対象にした予約受け付けを28日に前倒しすると、わずか50分で予約はいっぱいに。

予約ができた人々の間には「地元の接種が遅れているから母親の予約ができて一安心」など、安心感が広がった。

次第にペースが上がるワクチン接種。高齢者への接種回数は27日までに約400万回となっているが、政府が目指す「1日100万回」には届いていない。

「1日100万回」キャンセル分の活用で加速できるか

そんな中、現在、打ち手の確保と共に課題となっているのが、キャンセル分の扱いだ。

河野規制改革相:
まず打ち手の確保という段階だろうと。高齢者が終わると、今度は若い世代にワクチン接種をしてくださいという勧奨・啓蒙活動をやっていかないといけない。

クリニックフォア・奥村雄一郎医師:
近隣の薬剤師さんであったり歯医者さんであったり、余剰のワクチン接種を行ってきました。そういった近隣の人に声をかけていくのも限界がありますので…

都内にあるこのクリニックでは、医療従事者向けに1日30人ほどにワクチンを接種しているが、1日あたり2~3人のキャンセルが出ているという。

これまではキャンセル分を歯科医などの医療従事者で埋めてきたが、その接種も進んだため、27日からは一般の高齢者への接種も開始。

クリニックフォア・奥村雄一郎医師:
年齢や基礎疾患の有無にかかわらず(キャンセル分接種の)登録をしていただいております。実際、接種をするにあたっては行政のルールに従ってご連絡を差し上げております。

キャンセル分を無駄にしないとともに、集団接種を進めていくことが大事としている。

(「イット!」5月28日放送分より)