キャンプや通勤にニーズ マイカーの売れ筋は

「三密」が回避できると見直されている、車。

近年、都市部の若者を中心に進んできた"車離れ"だが、コロナを機に変化が起きているという。

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新車を販売している「ウチダオート 川口店」に聞くと…

ウチダオート・植松良浩社長:
去年の約3倍近いお客さまのご来店がありますね。だいぶお越しいただいております。

自粛が求められたゴールデンウィーク中も各地で渋滞が発生。車移動は安心感が得られるためか、人気になっているようだ。

業界団体は、4月の新車販売台数が前年同月比で29.4%増加したと発表。7カ月連続で回復傾向となっているという。

では、コロナ禍でどんな車が売れているのだろうか?

ウチダオート・植松良浩社長:
やはりSUV車に人気が最近集まっていまして、最近ではキャンプというのも増えていますので、コロナでなかなか移動できないのなら外でのキャンプ、という需要を反映しているのかなと。

それから、軽自動車とハイブリッドですね。こちらのほうが経済的にも優しくて、通勤や買い物の普段の足として使われるという形の中でニーズが増えています。

教習所にも幅広い世代から予約が殺到

車を取り巻く変化が起きている場所は他にもある。

4月に免許を取得した18歳女性:
コロナというのもあって、電車より車移動のほうがいいなっていうのもあったり。(教習所が)やっぱり混んでて、3月とか予約がすごい埋まってるっていう感じです。

現在教習所に通っている18歳男性:
(教習所の予約は)結構取りづらいんじゃないですか。コロナとかあって、予約は混んでるかなと思います。

"車離れ"しているとされていた若い世代を中心に、免許を取ろうとする人が増えているのだ。

警察庁によると、ここ数年減少傾向だった運転免許証の交付数は2020年に増加に転じ、前年比約3万人増となったという。

さらに、埼玉県の自動車教習所「ファインモータースクール」によると、あまりの人気に2021年1月~4月は新規募集を停止。現在でも2~3週間待ちになっているという。

石本沙織キャスター:
では一体、どういう人が増えたのかいうと、オンライン授業で時間ができたという大学生や、今までペーパードライバーだった主婦の方が「また運転したい」と講習を受けたり、自動車通勤に切り替える会社員もいて、いろいろな世代で増えているんだそうです。

加藤綾子キャスター:
若者の車離れが心配されていましたけれど…

明治大学・齋藤孝教授:
これはちょっと変化がありますね。私が教える学生にも教習所に通い始めたという人がいます。家庭内がそのまま移動するような要素がありますからね、車は。

石本沙織キャスター:
主婦からは、自転車よりも自動車の方がたくさん物が入るしピッタリだという声も聞かれました。

(「イット!」5月7日放送分より)