2020年8月、宮崎大学医学部附属病院の敷地内に、患者の家族向けの宿泊施設が建設された。
今後、地域の交流拠点としての活用も期待されている。

施設には共用スペースやイベント広場も

この宿泊施設は、ドクターヘリなどで遠方から搬送された患者の家族や子どもの付き添いの家族向けに建てられた。
県内で自動車教習所などを運営する「オファサポート」が、社会貢献活動の一環として建設し、宮崎大学に寄付された。

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オファサポートグループ・服部幸雄社長:
患者さんは病床がありますので、そこに泊まられますけど、付き添った方の泊まるところがないと。遠方から来ていて、次の日帰って、またこっちに来られるとか、非常に不便だというお話をいただいて。わたしにできることはないかということで、手を挙げさせていただいたという経緯です

総工費は約1億円。
施設には、トイレとシャワー室が付いた2人部屋が6つあり、共用スペースやイベント広場も備えられている。

また、取り組みに賛同した宮崎電力から蓄電池が提供され、災害で停電した場合でも施設の電力をまかなうことができる。

開放的でリラックスできる空間に

デザインを担当したのは宮崎市のサンビーチ一ッ葉で「The BEACH BURGER HOUSE」などを手がけた、宮崎市出身の岩切剣一郎さん。

一級建築士・岩切剣一郎さん:
すばり日本のカリフォルニアですね。やはり病院なので、皆さん不安な気持ちだったり暗い気持ちだと思うんですね。付き添いの方が泊まるときにちょっと気持ちが前向きになったり、明るくなってくれたりという場であってほしいなという思いで、こういうデザインにしています

「地域のコミュニティの場としても活用を」

宮崎大学では、長年課題としてきた宿泊施設の完成で、より充実した医療が提供できるとみている。

宮崎大学・池ノ上克学長:
病気で入院している方だけでなく、サポートしているご家族や親戚、関係者の方々が、病院機能以外のサービス機能を十分に使っていただいて、トータルとして患者さんの受けられる医療の質が良くなる、クオリティーが良くなるということを、社会としてサポートしていける一歩になるんじゃないかと思っています

この宿泊施設はコンテナハウスになっているため、移動や増設も可能で、将来 地域の交流拠点としての役割も期待されている。

オファサポートグループ・服部幸雄社長:
大学でサークルをやっている学生がたくさんいらっしゃるので、例えば吹奏楽のサークルであれば、患者の付き添いの方々の前で演奏してもらったりとか、ワークショップで使っていただいたりとか、地域のコミュニティの場として清武に住まれている方、木花に住まれている方々もこの広場を使って何か有効活用していただきたいなと思っています

(テレビ宮崎)