反応型「AIアルゴリズム」

東京・銀座のビルの地下に25日オープンした、テニスシミュレーター施設「テニスル」。
1面の広さは通常のテニスコートのおよそ4分の1。

「テニスル」
「テニスル」
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このコンパクトなスペースで、しかも“たった1人で”実戦的なトレーニングを積むことができるという。

「テニスル」運営責任者・亀本廉さん:
テニスは、同じ球を2球絶対打たないスポーツ。それをAIがちゃんとやっているので、より実戦的な練習ができる。

対戦する相手は、反応型のAIアルゴリズム。
センサーの下をボールが通ることによって、AIがコースやスピードを判定。

ユーザーの打ったボールのスピードとコースを分析し、返球方向や速度を即座に計算。
その情報をマシンに伝えることで、実戦に近いボールを打ち返してくれる。

例えば、深い軌道の厳しいボールを打つと、打ちやすいボールが返ってくる。
一方、飛距離が短く甘いボールを打つと、難しいボールが返ってくる。

比べてみると、ボールの落ちる位置や角度を変えて返球されていることがわかる。

フェデラーのボールを体験

また、世界のトッププレーヤーの特徴を覚えさせた練習モードも開発。
「上級者用」のフェデラーを選択すると、これまでの練習球とは比較にならない速い球を体験できる。

さらに、スクリーンには成功率や自分が返したボールの場所のデータが表示される。

自分のショットのプレイスメントを見て、「左側に偏っているから今度は右側を狙おう」などと次の練習メニューを決められるというのだ。

ボールを出す時間の間隔、スピードや回転量などを調節することで、最大8,251通りから自分にぴったりのメニューにカスタマイズできる。

将来はオンラインでテニスレッスン

利用者:
球が出てくるだけの施設なのかなと思っていたけど、ボールの種類であったり、方向であったり、タイミングであったり、いろいろ調整できるということだったので、非常に集中できた。

「テニスル」運営責任者・亀本さん:
省スペースでできるということは、本当にどこでも置けるので全国展開しやすい。
この『テニスル』をブランドとしてフランチャイズして、このテニスシミュレーターを全国に広めて、将来、オンラインレッスンでテニスができたらいいなと思う。

(「Live News α」4月26日放送分)