長引く新型コロナウイルスの影響が、“夫の財布”を直撃している。
2年連続で減少する「夫のお小遣い」
3度目の緊急事態宣言が発令され、初めての平日である4月26日。
夫たちの今時のランチ事情を聞くと…
40代 テレワーク:
ほとんど家で食べている。テレワークで外に出なくなったのでほとんど自炊。
20代 テレワーク:
(コロナ前は)コンビニが多かった。(今は)嫁がいれば作ってくれるし、いなかったらインスタントで済ませる。買いには行かない。
こうした夫のランチ事情に直結する調査結果が公表され、約4割の人が年収について「今現在減少した」または「将来減少する」と回答。
(明治安田生命「家計」に関するアンケート)
そのあおりを受けたのが“夫のお小遣い”だ。
夫の1カ月のお小遣いは、
2019年:3万7774円。
2020年:3万3720円(約4000円減少)
2021年:3万2061円(約1700円減少)。
(明治安田生命「家計」に関するアンケート調査より)
デフレ不況時の節約努力が再び…
かつても、不況のたびにランチ代を少しでも浮かせようとする、涙ぐましいまでの努力があった。
2012年9月デフレ不況時 取材男性A:
(お小遣いは)下がってます。ファストフードとか牛丼とか立ち食いそばを織り交ぜて…
2012年9月デフレ不況時 取材男性B:
なるべくお金を使わないように節約という意味で、たまにおにぎり握ってきたりとか…
ところが、コロナ禍ではテレワークが進み、ランチ代は自ずと浮き、夜のお付き合いも…
40代:
このご時世だからと断ってるし、(飲みに行くか)聞かなくなった。食費を奥さんがもう少し欲しいって言って、1万円分外食が減ったのに1万円分食費が増えた。
コロナ禍で変化する“夫のお財布事情”。自分のためのお金の使い方についても大きな変化が浮かんできた。
減少に伴い変化する「お金の使い道」
コロナ禍で“夫のお小遣い”自体も減るという変化が起きているが、さらにその「使い道」も変化が起きている。
4月26日、町での取材によると…
〈テレワーク中の20代男性〉
飲み代がいらなくなった。そして、ランチの外食も減ったので、その分を自分のため、ファッションや趣味に使っているという方もいました。
〈テレワーク中の40代の男性〉
ランチ代が減っても自炊をしている。その浮いたものは全部貯金に回すという手堅い方もいる。
〈60代の男性〉
外に飲みに行くことが減ったので、その分は孫のおもちゃ代になっている。
変化もさまざまで、中には、「そもそもお小遣いが出ない」という人もいた。
そして、「コロナが明けたら何にお金を使いたいですか?」というアンケートでは、「外食に行きたい」「国内旅行でいいから行きたい」という切実な声もあった。
収入にも影響があるので、そのあたりは不安を持っている人が多かったようだ。
(「イット!」4月26日放送分より)