なぜ?用水路に2羽の白鳥
狭い用水路に住み着いていた2羽の白鳥の写真。
こんな狭い用水路に今もいるのだろうか?
そこで取材班は白鳥を知る住民のもとへ。
目撃情報を頼りに菜の花をかき分け白鳥を探してみると…2羽の白鳥が泳いでいる。

用水路ではなく、川で悠々と泳ぐ2羽の白鳥。
しかし、右脚をよく見るとケガをしているのかあまり動いていないように見える。

白鳥を見守る男性:
脚が悪いから飛ばないのかなと思って。一時は飛んでいたんです2羽が…

脱出に引っ越し…そして負った傷
2羽の白鳥に一体何が起きていたのだろうか?
千葉・四街道市に飛来してきた2羽の白鳥が用水路にいるのが見つかったのは、2020年12月ごろのこと。
羽を伸ばすことができない狭い用水路を脱出した先に待っていた新たな“すみか”で白鳥にある悲劇が起きたという。

広々とした田んぼで暮らし始めた白鳥。
しかし、心無い人によって蹴られ、羽や脚に傷を負ってしまう。

さらに山から来たハクビシンに襲われる可能性もあったことから、その場所を離れることになった。

市は2羽の白鳥を守るため、4月14日に2羽を近くの川へと引っ越しさせた。
負った傷を癒すように静かに泳ぐ2羽の白鳥。

四街道市の担当者:
白鳥がケガをしている様子で、田に動けずにいたため移動させることにしました
「よっちゃん」「みっちゃん」地元住民の癒しに
こちらの男性は白鳥が用水路にいるころから見守り続けてきた。
コロナ禍にあって今や2羽の白鳥は地元住民の“癒しの存在”となっている。

白鳥を見守る男性:
癒されますから。ずっと2羽が元気でここにいていただくように祈ってます
癒しの白鳥にこちらの女性は…
名前をつけようって言って、(四街道市の)「よっちゃん」「みっちゃん」にしたんです。
すっごくいい写真があるので見せましょうか

寄り添う白鳥がハートマークを作るこんな“奇跡の一枚”の撮影に成功した。

市は鳥インフルエンザが相次ぐ中、あくまでも野生の白鳥であるため、むやみに近づかないでほしいと呼びかけている。
(イット!4月20日放送分より)