雑草を育てる?斬新なセットが登場
新型コロナの影響で自宅で過ごす時間が増えた現在。新しく趣味を開拓したいと考えている人必見の「雑草栽培セット」をご存知だろうか。
この記事の画像(7枚)栽培セットや、観葉植物などの"インドアグリーン"を中心とした商品を手がける聖新陶芸株式会社から販売されているのが、こちらの「雑草栽培セット」だ。
その名の通り、雑草を育てる事ができるセットで、よく見かけるハーブや野菜などの栽培セットと同じように、容器・土・種などがひとまとめになった商品なのだが一瞬目を疑うのが、路面のようなブロックの塊がゴロンと入っていること。
このブロックのひび割れ部分に「雑草の種」が埋め込まれており、育て方は水をかけるだけで、コンクリートの路面を割ったような形で雑草がニョキニョキ生えてくる、という仕組みだ。
SNSでは「ちょっと惹かれる、外に出れば大体生えてるけど」「ウチの庭に生えてるようなヤツ」「センス良過ぎて悔しい」といった声が聞かれたほか、「琴線に触れた」と購入を報告するユーザーもいた。
「育てるならおしゃれな観葉植物や食べても楽しめるハーブなどがいい」という普通の感覚に逆行し、家から一歩出れば入手できてしまう雑草たちをわざわざ育てるという、なんとも斬新な「雑草栽培セット」。
一体なぜこんな商品が生まれてしまったのか、そして雑草栽培を楽しむ方法とは?さっそく、販売元の聖新陶芸にお話を聞いた。
「コロナ禍でも強くたくましく…」
――この雑草栽培セットとは一体なに?
コロナ禍でも、強くたくましく生きようとする雑草の姿に勇気をもらえる栽培セットです。
――どんな雑草が生えてくるの?
クローバー、たんぽぽ、芝などです。「雑草の種シート」には別のものがセットされておりますが、詳細は控えさせて頂きます。どんな雑草が生えてくるかお楽しみ!とご理解頂けたらと思います。
――これまでの販売数は?
2021年2月末の発売からこれまでに約3000個を販売しています。
――ブロック部分には雑草がよく育つ秘密があるの?
土には栄養分がありますが、ブロック自体には栄養素は含まれておりません。
同社によると、気分が暗く落ち込みがち…そんな新型コロナの影響がきっかけで生まれたという「雑草栽培セット」。
「雑草という草はない」という言葉が頭をよぎった人もいるかもしれないが、ブロックの隙間に入っているのは、たんぽぽや芝といった植物の種。これらがランダムに入っており、どんな植物が育つかはお楽しみというシステムになっているそうだ。
また、ブロックに埋め込まれた種とは別に「雑草の種シート」というものも同封。こちらにはさらに別の種類の植物の種がセットされているという。
潔いのが、種が埋め込まれているブロックには特に雑草がよく育つための栄養などが含まれているわけではないというところ!
説明書には「雑草たちの暮らしを観察してみると、温室で大切に育てられる草花とはまるで別世界。踏みつけられたり雨風にさらされたり、時には憎まれて、引っこ抜かれてしまうことも…それなのに、しぶとく生えてきては、根をはり、葉を伸ばし、たくましく生きています」と書かれているが、厳しい環境を再現したセットからぐんぐん伸びる雑草たちには確かに愛着がわきそうだし、眺めていると元気を貰えそうな気がしてくる。
――最後に、雑草の楽しみ方を教えて
ブロックの隙間から力強く生えてくる様子をお楽しみ頂けたら幸いです。
他にも、聖新陶芸によると、伸びきった雑草たちは「草刈りをするように短くカット」しても楽しめるそうだ。
「雑草栽培セット」は
1650円(税込) で、Amazonや東急ハンズなどの店舗で購入できる。続く自粛生活に、なんとなく元気が出ないという人は、ぜひ雑草たちからパワーをもらってみてはいかがだろうか。
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