4月1日から店舗での値段は税込みの総額を表示するよう義務化された。税抜き価格のみは認められない。商店街で混乱は起きていないのだろうか?

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3月31日にも取材した東京・品川区の商店街に再び向かうと…

イタリア料理店で31日には、テイクアウトピザが「600円+TAX」と書かれていた看板が…

小澤陽子キャスター:
昨日のイタリアンレストランです。表示が変わっています。税込み表示の「650円」になっていますね。

シラスがたっぷりのった石窯ピザは、税込み価格で表示されているため、これまでよりも金額がわかりやすくなっている。

値上げしているように見える?店から懸念も…

では、総額表示で値札はどのように変わったのか?商店街のさまざまな店を調べた。

小澤陽子キャスター:
こちらはドーナッツ屋さんですね。看板はすべて税込み表示になっています

ドーナツの価格をすべて税込み価格のみにしたことで、ある懸念が。

フロレスタ戸越銀座 堀秀平オーナー:
どうしても値上げしている感じが出てしまう…

一方、おでんを売るお店では、税抜き価格(80円)と共に、税金込みのテイクアウト(税込み8% 86円)、イートイン(税込み10% 88円)3種類の金額が書かれていた。

後藤かまぼこ店 後藤直美さん:
ややこしいし私たちも売りづらいし、お客さんも結構迷われるところではあるのかなと思う

さらに、キムチを売る店は、税込み価格(オイキムチ1本216円)の下に税抜き価格(200円+税)を明記していた。

こうした状況に、50代主婦は「総額を一番大きくするとか、統一するものが決まっていないと、買う時に混乱する」と話した。

夕方の買い物時間 スーパーの様子は…

戸越銀座商店街だけでも様々な総額表示が見られ、現場の困惑ぶりが表れていた。では、日頃から利用する頻度が高いスーパーではどうなのか?

取材したスーパーでは手ごろ感を出すために税抜き価格を大きく強調し、税込み価格は小さく表示している。

消費税法では、税抜き税込みを合わせて書くことが認められていて、こちらのスーパーでは税抜き税込み2つの価格を表示した。

夕方の買い物時間、値札をじっと見つめる人や…

ぱっと見て手に取る人など、さほど混乱は見られなかった。

買い物客からは様々な声が聞かれた。

買い物客A:
これ助かりますよね。見やすいし、レジを打ってから表示を見るよりか分かりやすいじゃないですか…

買い物客B:
やっぱり本体価格の方に目がいきますけど。税込み価格を上に(表示)していただきたいです

(「イット!」4月1日放送より)