滑り落ちてきた工事車両に衝突か…特急が脱線

台湾で特急列車が脱線し、現地メディアによると、これまでに48人の死亡が確認されている。

事故は日本時間4月2日午前10時半ごろ、樹林から東部台東へ向かう途中の花蓮県で発生。
列車は8両編成の特急列車「タロコ号」で、乗客は約350人だったという。

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列車はトンネル内の壁に衝突し一部の車両が大きく変形。閉じ込められている乗客の救助作業は難航しており、救助作業はトンネルの外でも行われている。

現場映像を見てみると、列車はトンネルの中で停車し、奥の車両はトンネルの壁にめり込んでいるようにも見える。

現場映像:
4番車の人!4番車の人!隣から出られるよ、挟まれたか?4番車の人全員出た?こっちから出られる、隣の芝生に行ってもいい。気をつけてください!貴重品を持ちましょう。

乗客の女性:
通路側に座っていて、踏まれ、床に倒れました。

地元テレビ局のライブ映像には、暗い車内に閉じ込められ不安な表情を浮かべる乗客の姿が。
また、斜面の木々をなぎ倒して止まる列車の脇に、工事車両とみられる黄色い車体があるのが見てとれる。

事故の原因について現地メディアは「斜面から線路に滑り落ちた工事車両に、走ってきた特急列車が衝突したとみられる」と伝えている。

台湾では2日から春の4連休がスタート。
大使館にあたる日本台湾交流協会は「被害状況を確認中で、日本人が乗車していたかも含めて情報は入っていない」としている。

(「イット!」4月2日放送分より)