ちょっとした不注意で部屋の壁に穴があいてしまった…。そんな時は嘆き、すぐに修理したくなることだろう。
しかし今、その穴を新たな形で有効活用する方法がTwitterに投稿され、話題になっている。
それがこちら。
先日、うちの壁に穴があいたんですよ。反抗期の息子が…とかじゃなく完全な事故で、床に落ちてたぬいぐるみのせいでストッパーがきかず、取っ手が壁にガンと。夫になんとかなる?と聞いたら「元通りにはならないけど…」って後日トトロの休憩所になってた。電気もついてる。
— rayco★★★★ (@boc79rayco) March 22, 2021
お友達も集まってきた(^^) pic.twitter.com/SUhx92Fdl3
先日、うちの壁に穴があいたんですよ。反抗期の息子が…とかじゃなく完全な事故で、床に落ちてたぬいぐるみのせいでストッパーがきかず、取っ手が壁にガンと。夫になんとかなる?と聞いたら「元通りにはならないけど…」って後日トトロの休憩所になってた。電気もついてる。 お友達も集まってきた(^^)
Twitterユーザーのraycoさん(@boc79rayco)がコメントと共に投稿したのは、4枚の画像。
1枚は壁にあいてしまったという穴。幅12センチ×高さ4センチ、壁の中の空間の奥行きが10センチの穴は、床に落ちていたぬいぐるみでドアストッパーがきかず、不運にもドアの取っ手が当たったことであいたのだという。
raycoさんはこの穴を「なんとかなる?」と夫に相談したところ、「元通りにはならないけど…」の答えと共に後日完成したのが、残り3枚の画像だ。
穴の部分に登場したのは“箱型の飾り棚”。内側からはライトの光まで確認できる。渋いこげ茶の木枠がオシャレな雰囲気を醸し出しており、中に飾られているジブリ作品のトトロたちも居心地が良さそうに見える。
2時間弱で完成したという飾り棚は、余っている物を使用したことで費用は0円。
このリメイクに、Twitterでも「発想が素晴らッ!」「ご主人凄い!」といった多くの反響があり、6万6000以上のいいねがついている。(3月26日時点)
ちょっとした不注意で穴をあけてしまったとのことだが、まさかこんなオシャレな飾り棚になるとは想像していなかったことだろう。
そして、実際壁に穴があいてしまった時どう思ったのだろうか? また、その穴をオシャレな飾り棚に変化させた旦那さんはどんな人なのか?
投稿者のraycoさんに話を聞いてみた。
どうしよう、目立つ場所なのに…
ーー壁に穴があいてしまった時はどう思った?
いつもいろんなものを作ったり直してくれる夫ですが、これは元通りにはならないよね…どうしよう、目立つ場所なのに…と思いました。
ーーそれがオシャレな飾り棚になった。これを見た時、どう思った?
これはすごい!今までの中でもすごい変化と完成度!と思いました。子どもたちも気分によって人形や置くものを変えて楽しんでいます。
ーー投稿には多くの反響があるが、どう感じている?
ひっそりとつぶやいていた超偏ったアカウントなので、ここまで(大きな反響)になるとは想定していなかったので驚きました。
「すごい!」と家族の反響も良い飾り棚となったが、そもそもなぜ飾り棚にしようと思ったのだろうか?制作者である夫へ、raycoさんを通じて聞いてみた。
塗りなおすと目立つ。だったら…
ーーなぜ壁穴を塞ぐのではなく、飾り棚にしたの?
穴が開いてしまい、元のとおりに石膏板を部分的に張り替えて「埋める」方法もあるのですが、この壁には数年前のリフォーム時に珪藻土を塗ってあり、当時とまったく同じ珪藻土がもはや手に入らなく、類似品で埋めた部分だけ上から塗るとムラになってしまって、直したつもりがみっともなく目立ってしまいます。 だったらと思い立ち、その部分だけ切り抜いて飾り棚にしようと思ったのです。
ーーどういった方法で飾り棚にしたの?
(1)まずは穴が開いた周りをのこぎりを使って四角く、くりぬきます。
(2)開口部をキレイに直線に整えます。
(3)奥行きを測定します。
(4)開口部の実寸を測定し、奥行きとあわせて板を切り取ります。
(5)板を四角くねじ止めで組付け、木枠を作ります。
(6)木枠を塗装し、乾燥させたらバーナーで焼き目を付けます。
(7)背面の化粧板を切り抜き、ねじ止めします。
(8)天井のスポットライトから電源線を分岐し、壁に引き込みます(電気工事につき注意!)。
(9)LEDライトを木枠の天面に取り付けます。
(10)LEDの電源をつなぎます。
(11)トトロや帯電クリーパーを飾り付けます(笑)以上!
なお、raycoさんの夫は飾り棚の制作過程を、動画でYouTubeに公開している。
家族の「大丈夫か?」という視線が気になった
ーーこだわりの部分は?
木の表面をバーナーであぶって焼杉にしたことと、LEDライトをつけたことです。
ーー苦労した部分も教えて。
周りの家族の目が気になりました。壁を四角く切ったあたりから大丈夫か?という雰囲気が漂ってました。(なお、raycoさん自身はそんな雰囲気出してないと思っていましたが…と話している)
ーー飾り棚は、自分ではどれくらいの出来栄えなの?
電気をつけたことで思ったより良くできたと思います。
夫は庭に井戸を掘ったこともある
テキパキと作業する様子からかなり器用に見えるraycoさんの夫。raycoさんへ、印象に残っている夫の作品を伺うと「庭に井戸を掘ったことでしょうか」という回答が。
なんとraycoさんの夫は、2016年の熊本地震の際、水道が止まったのを目の当たりにしたのをきっかけに、庭に井戸を掘ったのだ。約1カ月かけて、塩化ビニールパイプと電動工具を使い、8.1メートル掘り進めて完成させたという。
こちらの制作方法に関しても、同じくYouTubeにて公開しているので、興味がある人はのぞいて見てほしい。
不注意であいてしまった穴を新たにオシャレな飾り棚にリメイクしたraycoさんの夫の手腕。今後も新しい作品を作り上げていってくれることだろう。
なお、その飾り棚へ今後飾るものは「季節のイベントごとに変えていきたい」とraycoさんは話している。
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