個性溢れるタッチのイラストで、多くの人を笑顔にしてきた沖縄在住のイラストレーター・城間ゴンタ君が、沖縄を飛び出して東京で作品展を開催している。
「見る人をハッピーにしたい!」と意気込むゴンタ君の挑戦を取材した。
12歳のゴンタ君が東京・渋谷で挑戦
マジック1本で、独特なタッチのイラストを描き上げる城間ゴンタ君(12)。

イラストレーターとして活動を始めて3年ほどだが、これまでに3度の個展を開催していて、さまざまな企業からの依頼も続々と舞い込む。

そんなゴンタ君が、このほど作品展を開催することになったのは「憧れの街」東京・渋谷。
城間ゴンタ君:
(渋谷)めちゃくちゃいい!
父・英樹さん:
初渋谷だよね、ゴンちゃん
城間ゴンタ君:
めっちゃ嬉しいですね。東京好きなので

東京で初となる作品展の舞台は、カルチャーの発信地と言われる渋谷パルコ。
会場には、ゴンタ君がこれまで描き上げてきた“沖縄シリーズ”や“スニーカーシリーズ”、さらに原画も展示されている。

来場した東京在住の男性:
沖縄の県立(博物館)美術館で展示会をやっている時に見に行って、すごいなと思ってびっくりして。これ(グッズの巾着袋)は前回、沖縄で買ったんですけど、今日サインしてもらおうと思って来ました
今回の作品展では、渋谷パルコでの開催にふさわしく、ゴンタ君の作品がデザインされた洋服やグッズもずらりと並ぶ。

イラストがデザインされた洋服などは2020年にブランド化され、ブランド名はゴンタ君のアーティスト名でもある「ミラクルくん」に決まった。
城間ゴンタ君:
楽しかったですね
父・英樹さん:
まだ終わってないけどね

城間ゴンタ君:
こんなに(作品が)並んで、僕は嬉しいと思います。渋谷パルコは初めてなんですけど、けっこう広かったです
ゴンタ君の才能に、東京を拠点に活動するプロデューサーも期待を寄せている。
作品展を手掛けた湯川篤毅プロデューサー:
沖縄から一歩出ているじゃないですか。しかも、それが渋谷のパルコといったら日本のファッションとかカルチャーをずっと作ってきた場所なので。12歳、まだ成長の伸びしろもすごい無限にあるので。国内もそうだし、海外も視野に入れてやっていけたらいいなと思っています

ガリットチュウ・福島さんも応援に駆けつけた
「ミラクルくん久しぶり~!」と、ゴンタ君に会いに来たのは、お笑い芸人・ガリットチュウの福島さん。

沖縄のアート作品を紹介するテレビ番組でゴンタ君と共演したことがきっかけで応援に駆けつけた。
ガリットチュウ・福島善成さん:
パルコの一角ちょうだいよ。俺もやりたいんだよ。俺も絵を描いててさ
城間ゴンタ君:
それは許可を取らないとだめですね
ガリットチュウ・福島善成さん:
まさかこのパルコで個展を開くなんて、スーパー小学生だなと思いましたね。見てくださいこれ。お洒落なこの色。この色合いはミラクルくんがやったの?
城間ゴンタ君:
はい
ガリットチュウ・福島善成さん:
色使いがすごいですよね。あえてちょっと変な感じにしよう、奇抜にしようと思っても、これはなかなかできないですよ。ミラクル君ともに頑張ろう!僕も絵を今後とも描きますので。もし何かあったら色々教えてください

ゴンタ君の世界観に大人も子どもも夢中
さまざまな年齢層が足を運ぶ渋谷。
作品展には、ゴンタ君と同年代の子どもたちも訪れ、独特の世界観に夢中になっていた。

来場した小学4年生の男児:
ソーキそばが、なんかフチの形が不思議だなと思いました。実際にあるものを色を変えたり、少し形を変えたりしてうまく描いているところがすごいと思いました
来場した小学4年生の女児:
色使いがどこかの色を強調させる感じで、すごい鮮やかで良かったです

楽しんでいるお客さんの顔を見られたことは、ゴンタ君にとっていい刺激になったよう。
城間ゴンタ君:
元気出ました。創作意欲はわいてきましたね
父・英樹さん:
湧いてきた?創作意欲
城間ゴンタ君:
色々な人に会って挑戦したり、(絵を見て)ハッピーな気持ちになって欲しいです
唯一無二のイラストで見る人を笑顔にするゴンタ君は、自分らしく活躍の幅を広げていく。
(沖縄テレビ)