新型コロナウイルスの感染拡大はいまだに終息の兆しが見えない。
シリーズで連載する「名医のいる相談室」では、各分野の専門医に病気の予防法や対処法を解説してもらう。
今回は「女性の頻尿と尿もれの予防法について、泌尿器科の名医・窪田徹矢先生に話を聞いた。

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頻尿の原因は?

窪田徹矢先生:
女性が病院に来られる理由で多いのは「頻尿」や「尿もれ」です。
少なからずお産を経験している女性は、力を入れると少し尿が漏れる「腹圧性尿失禁」(30~40代)や、「過活動ぼうこう」というぼうこうが過敏になる病気があります。

これがさらに進んでくると「トイレ、トイレ」となる「切迫性尿失禁」という頻尿から尿もれになります。
これは50代、60代、70代と年齢を重ねるとひどくなっていきます。

日本人で頻尿に悩む人は約1200万人とかなりいると言われていますが、病院にかかっている人は約1~2割です。

頻尿・尿もれを防ぐ「骨盤底筋体操」

窪田徹矢先生:
「頻尿」「尿もれ」を予防するには、「骨盤底筋体操」(ケーゲル体操)をやることが効果的です。

座った体勢で、肛門や膣を締めるような運動です。
タオルを股の間に挟み込み、息を吸って、ふーっとはきながらタオルを挟むような感じで力を入れます

ギューッと力を入れると肛門や膣を締めるような感じになるので、「骨盤底筋」を鍛える体操になります。

3秒で息を吸い、7秒かけて吐くという10秒間の運動。
これを1分間で6セット行う

ながら運動でテレビ見ながら行うこともできるので、是非試してみてください。

過活動ぼうこうとは?

窪田徹矢先生:
過活動ぼうこう」は年齢を重ねていくとなりやすい。
だんだんと加齢によって、ぼうこうが“さびて”くるんです。
これは、いわゆる動脈硬化などと同じ考えで、ぼうこうの臓器が硬くなってきます。

硬くならないようにするには、甘いものを食べ過ぎない、たんぱく質をしっかり摂る、EPA/DHAなど良い油を摂るなど、食生活の中でも予防することができます。

「ぼうこう炎」の疑いがあったら?

窪田徹矢先生:
女性の方で悩まれることが多い「ぼうこう炎」。
これは「残尿感」とか排尿時の「痛み」などで病院にかかる方がいると思います。

急性ぼうこう炎」は、細菌性のものなので抗生物質を飲まないと治らない。

そのまま何となく治ってきたから大丈夫かなと思ってやり過ごすと、ぼうこうの上の腎臓に細菌が転移して炎症を起こし、高熱が出たり入院しなくてはいけない重篤な状態になる可能性があるので、痛くて仕方ない場合は、早めに抗生物質による治療ですぐに治すことが大事です。