東日本大震災で、関連死を含め10人が犠牲となり、200棟の家屋が倒壊した岩手・岩泉町。
復興途中の2016年には、台風10号の豪雨が町を襲い、度重なる自然災害に見舞われた。

この記事の画像(9枚)

東日本大震災から10年…中学生になった今、思うこと

震災の津波で大きな被害を受けた、岩泉町小本地区。

現在、岩泉町立小本中学校に通う金澤玲奈さんは、10年前の地震発生時は保育園にいた。
幼いながらに、当時を覚えているという。

小本中学校3年 金澤玲奈さん:
今まで見ていた海とは違って、黒い波が襲ってきて、どんどん自分の家が壊れていくのは見ていてつらかった。当時を思い出すとつらい方が多いけれど、その分だけ、たくさんの人に支えてもらったので、感謝の気持ちを忘れないで、これからに活かしていくことが大事だなと感じています

2016年には、小本小学校と中学校が一体となった新校舎が完成。
小本中学校では、当時の生徒や先生から話を聞き、震災の記憶を後世に伝える学習が行われている。

小本中学校3年 近藤巧海さん:
自分が学んでいることは、まだ震災の時の一部でしかないので、それを後世に伝えることも大切。まだ(震災のことを)全部知っているわけではないので、できるだけわかっていることは知りたい

小本中学校3年 金澤翔真さん:
小本は、人数・規模が大きくはないけど、その分、地域との関わりがとても深くて、津波や台風の被害もあったけど、自分たちが育ってきた場所なのでとても好きです

震災当時はまだ幼かった3人だが、これから先、この町にとって大きな力となっていくことだろう。

あの津波体験を風化させないために…

そして、岩泉町小本地区の新たな防災の拠点として完成した小本津波防災センター。

岩泉町のガイドを務める竹花敏明さんは、震災の記憶を伝えるため、語り部として活動している。

小本地域振興協議会 会長・竹花敏明さん:
10年たって、今感じているのは、津波体験を風化させてはダメだということ。そのために、わたしは語り部をやっているんですけど、わたし、もう76歳ですから、ことし4人、新しい人がガイドに応募していますので、危機感を抱くような人がひとりでも多く増えてほしい。それがわたしの夢です

(岩手めんこいテレビ)