まるで秘密基地のようなカフェがTwitterに投稿され、話題となっている。

まずはこちらを見てほしい。

「秘密基地植物園とカフェバー」
お店の名前がそのまま店内を表しているという珍しい飲食店。名前の示す通り、店内はまさに「秘密基地」の名に恥じぬ光景。個人的にはレトロともモダンとも違う、精神系の小説の世界を具現化したかのような不思議な空間でした。(京都府)

Twitterにこのようなコメントとともに、写真家の「しめ鯖」(@zz_saba)さんが投稿したのは、「秘密基地植物園とカフェバー」(京都市)というお店の店内の写真をアプリで加工した画像。

店内の様子(アプリ「Adobe lightroom」で加工)
店内の様子(アプリ「Adobe lightroom」で加工)
この記事の画像(10枚)

店内の一角には鹿の剥製や化石が確認でき、ショーケースには綺麗に並べられたテラリウムらしきものも見える。

別の画像では、ソファーの周りをさまざまな植物が囲んでおり、一般的にイメージするカフェにはないであろう個性豊かな内装となっている。何か現実離れしたような不思議な雰囲気もありつつ、確かに「秘密基地」を感じさせてくれる。

店内の様子(アプリ「Adobe lightroom」で加工)
店内の様子(アプリ「Adobe lightroom」で加工)

このカフェの光景に、Twitterでも、「超行きてぇ!」「写真越しにめちゃくちゃワクワクしてきた」などの声あり、注目を集めているのだ。

とても個性的な内装だが、何かコンセプトはあるのだろうか?また、このお店の客層も気になる。「秘密基地植物園とカフェバー」さんにお話を伺った。

自分が理想とする内装の飲食店に

ーーなぜこのようなカフェをやろうと思った?

自分が行きたい内装の飲食店が中々見つからなかったので、自分で作りました。


ーーどんなお店なの?

世界の植物に囲まれたむちゃくちゃカッコ良い店です。色々な種類の植物や鉱物、剥製など、自然美のデザインが好きなので色々な自然物があります。

店内の様子
店内の様子

ーー内装のこだわりは?

ゆったりしたソファーを中心に席の設置をしています。一つ一つにこだわりを持ちディスプレイも設け、唯一無二の空間を表現しています。


ーーやっぱり手入れは大変?

植物の種類ごとに水やりの頻度や育て方が違うのを把握して管理するのが大変です。1日の植物手入れ時間は平均で1時間半くらいかかります。

店内の様子
店内の様子

内装の材料は様々なところから入手

ーーどこから入手している?

日本中の様々な農家さんや輸入植物屋さんから入手しています。


ーーこれはレアだというものもある?

植物であればマダガスカル系の植物や、形が珍しいサボテンなどです。鉱物なら群生している砂漠の薔薇や、大きい三葉虫の化石などです。

レアだというマダガスカル系の植物
レアだというマダガスカル系の植物

ーー一番のお気に入りは?

ソファー、植物、鉱物、はく製など全てが一番という順序はつけられないくらいみんなお気に入りです。


ーーこれからも増えていく?

増えるか減るかはわからないです。

店内の様子
店内の様子

ハンバーグやパスタなどメニューも豊富

ーーどんなメニューがあるの?

食事は赤ワインで煮込んだ角煮、2種のハンバーグ、キーマカレー、パスタ、パフェは季節のフルーツなど6種類以上のパフェがあります。


ーーどんなお客さんが来店するの?

最近は若い人達から年配の方々まで幅広くご来店頂いております。最初驚かれて、10分も過ぎるとかなりくつろいでいます。

店内の様子
店内の様子

ーー来店時の注意を教えて。

マスク着用や長時間の滞在のお断りなどのコロナ感染拡大防止のご協力と植物や、はく製などを触らない事、写真や動画撮影は他のお客様のご迷惑をかけない事などです。


ーーコロナの影響はどれくらいあった?

売り上げ低下もありましたが、コロナ感染拡大防止のために食事の前後はマスク着用をお願いすることや、長時間滞在のお断りを言うのは辛く大変でした。

店内の様子
店内の様子

自分が行きたい内装の店を自ら作ってしまうという思い切りのよさが、個性的でわくわくするような店に繋がっているのかもしれない。

なお「秘密基地植物園とカフェバー」は現在、営業時間が12時〜20時となっている。訪れてみたいと思った人は留意してほしい。

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プライムオンライン編集部
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