進化する最新自販機をココ調
人との接触を減らすことが求められている今、自動販売機がすごく進化しているという。さっそくめざましテレビ「ココ調」班が街で取材してみると…
横山ルリカ リポーター：
ラフォーレの目の前なんですけれども自動販売機がドンドンドンと並んでいますね。マスクが自動販売機で売られていますよ…
3月1日、ラフォーレ原宿の1階入り口に登場したのが若者に人気のブランドなど約90種類のマスクの自動販売機。
利用客の女性A：
人と接触しないで買えるのでいいと思います
利用客の女性B：
こういう自販機でしたら衛生的かなと思います
他にも人と接触機会なしで買える進化した自販機が続々と誕生している。
超時短でコンタクトレンズを買うことができる自販機や、ツヤツヤの真珠の指輪が買える自販機まで登場。そこで今回は「コロナ禍で注目 進化する自動販売機」をココ調する。
電子レンジつき海鮮自販機
取材班が向かったのはオフィス街にある「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」。
レストランやショップが並ぶエリアにある自販機。売っているのは海鮮などの食料品。
自販機のディスプレイを見るとカキフライ、生ガキ（生食用）、車エビ（生食用）がそれぞれ1200円（税込み）で販売されている。
福島屋 虎ノ門店・柳川和文店長：
こういうコロナ禍の状況がありまして、対面じゃなかったり接触がないっていう意味ではお客様にも安心して買っていただけるかなと思います
この自販機を設置したのは全国のおいしいモノを集めたスーパー。今年1月4日に導入し、気軽に安心して買い物ができるようにした。
さて自販機で売られるカキフライとは、どんなカキフライなのか、実際に買ってみると…
ココ調スタッフ：
あっ出てきました。（カキフライの）箱が冷たいですね
中をあけると、広島産の冷凍カキフライが4つ入っている。
自販機の隣には電子レンジも設置。
カキフライの箱についているQRコードを読み込ませると電子レンジが使えるようになり、その場で温めることができる。
熱々に温めたカキフライ。その味は…
ココ調スタッフ：
予想以上に衣がサクサクしていてまるで揚げたてのようですね。おいしいです
カキフライはマイナス30℃で瞬間冷凍しているので、サクサク感が保たれるのだそう。
とは言え、果たして自販機でカキフライを買う人はいるのだろうか？
ココ調スタッフ：
今、立ち止まりました。こちらの方、かなり気になっている様子です
取材中も何人かが自販機に気づいた様子。物珍しさに思わず足が止まるようだ。
カキフライと生ガキを購入した男性客に話を聞いてみると…
利用客の男性A：
カキの自販機、カキはじめて！珍しいじゃないですか。楽しいし、こういうアイデアはいいですね
通りがかりに偶然発見。ビックリして購入したという。
また生食用の生ガキやクルマエビはぬるま湯で解凍して、お刺身として食べられる。
ちなみに、この自販機は交通系電子マネーやスマホのタッチ決済で買えるため、現金を触る機会も減らせるそうだ。
期間限定の真珠アクセサリー自販機
続いては2020年オープンした渋谷の「MIYASHITA PARK」。
ここで見つけた自販機は…
横山ルリカ リポーター：
かわいらしいピンクのBOXがありますね
ピンクのプリントシール機のような見た目の自販機。
ディスプレイをタッチしてみると…
横山ルリカ リポーター：
あっ！いっぱいアクセサリーが出てきました
こちらは真珠のアクセサリー自販機。ネックレス、ピアス、指輪などが1500円から2万7000円（税別）で、3月14日ホワイトデーまでの期間限定で売られている。
横山ルリカ リポーター：
こちらの指輪を買いたいと思います。これ決済って電子決済なんですね
スマホでタッチ決済すると出てきたのは…おしゃれな箱。あけてみると真珠の指輪と「本真珠認定証」が入っていた。
宇和海真珠専務取締役・松本哲哉さん：
コロナ禍で売り上げが大変落ちてしまって、自動販売機のような形であればパールを安心して購入していただける機会になるのではないかと…
超短時間でコンタクトレンズを購入可能
2019年にリニューアルオープンした渋谷PARCOを取材すると…
5階のお店に置いてあるのが…
ココ調スタッフ：
お店の中に自動販売機らしきものがありますね…
メガネ店の奥に設置された自販機。
JINS渋谷PARCO店・高畠沙奈副店長：
日本初のコンタクトレンズの自動販売機ですね。非接触で購入できるモノとしてお客様の利用も増えているかなと思います
この自販機の特徴は超時短。まず眼科でもらった処方箋をアプリに登録。
処方箋情報のQRコードを自販機に読み込ませれば購入でき、たったの29秒で購入完了。
ワンデータイプのコンタクトレンズのみの対応だが、接触なし、超短時間で購入可能となっている。
ちなみにこのお店ではアプリに登録した処方箋で店員さんとの対面でも買えるが、コチラは購入完了まで2分48秒かかった。
最新自販機をさらに調査していくと…
開発中のコスメ自販機は、AR技術でメイクした自分のイメージ画像を映し出してくれる。
スマホで購入し、取り出し口も自動で開く完全非接触型の飲料自販機も3月中に登場予定だそう。
そして今年発売されたばかりという最新自販機のメーカーを訪ねると…
ココ調スタッフ：
「ど冷えもん」って書いてありますけど？
サンデン・リテールシステムコールドチェーン事業部・瀧口琢弥さん：
色んな大きさの商品が販売できる、冷凍の自販機になります
これまで冷凍の自販機は、アイスなどの小さいサイズのものしか販売することができなかったが、棚の大きさを変えることで冷凍自販機業界ではじめて、大小さまざまな形の商品を販売できるようになった。
サンデン・リテールシステムコールドチェーン事業部・瀧口琢弥さん：
コロナ禍の非対面というところで1日数十件のお問い合わせをいただいております
「ど冷えもん」を3月2日から実際に導入したという東京・新宿区の「大平軒」へ行ってみると…
ココ調スタッフ：
ラーメン屋さんの前に置いてあります
人気メニューの「とんこつラーメン」を冷凍で販売していた。
スープを12分から15分湯煎し、麺をお湯でほぐしお好みのかたさにゆでれば、自宅でもお店さながらのラーメンが楽しめる。
しかし、なぜラーメンをわざわざ自販機で売るようになったのか？
大平軒店主・藤山立博さん：
営業時間も緊急事態宣言で午後8時までですし。24時間みなさん気兼ねなく買っていただけるのではないかなと…
お客さんの反応も上々で度々足を止める人もいる。ラーメンを購入した人に聞いてみると…
男性の利用客：
どういうふうに冷凍していてどんなモノが出るんだろう？どれくらいのクオリティーかな
女性の利用客：
おいしいのが家で食べられるといいよね
お店では通常700円（税込み）のとんこつラーメンが、冷凍自販機だと替え玉付きで600円（税込み）とおトクになっている。
（「めざましテレビ」3月3日放送分より）
