2月17日に一部の医療従事者から始まる国内のワクチン接種。
16日夕方、ワクチン接種を担当する河野大臣が臨時会見を行った。

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河野大臣「まず医療従事者4万人」

河野規制改革相:
100の医療機関から先行接種の候補者として提示をいただいておりました約4万人の医療従事者に対して明日から接種を開始いたします。
この4万人のうち約2万人の医療従事者に継続的に観察日誌を記入していただいて接種の安全性についての調査を行うことになります。
高齢者につきましては4月から接種を開始することを見込んでおります。
来週には第2便が到着する見込みであります。

接種は医療従事者に続き、高齢者、基礎疾患のある人などへと続いていくが、具体的なスケジュールは示されていない

接種スケジュールの問い合わせ相次ぐ

神奈川県海老名市が設置したワクチンに関するコールセンターでは、市民からの問い合わせは16日午前中だけで30件を超えた。

しかし…
コールセンターの女性A:
「日時の方も詳細についても、まだちょっと未定な部分でして…」

コールセンターの女性B:
「日程・お時間の方については詳細が出てないんですけれども…」

コールセンターの女性C:
「申し訳ございませんが、お答えできる範囲がとても狭くて…」

具体的なスケジュールが固まっていないため、答えられる内容は限られている。

ワクチン接種後の症状を厚労省が公開

一方で、厚労省が新たに公開した情報もある。「接種後に出る可能性のある副反応や症状に関する詳細」だ。

17日から使われるファイザー製ワクチンでは、接種後に注射した部分に痛みを感じた人は2回の接種ともに7割を超えている。
また、疲労感や頭痛、筋肉痛などの副反応については1回目よりも2回目の方が多く出ていることがわかる。

そして、接種後に急激なアレルギー反応を起こすアナフィラキシー
アメリカでの報告では約1000万回の接種で50件と、稀であるとしている。

この50件を発症時間別に見てみると…
接種後30分以内が90%を占め、特に接種後15分以内に74%が集中している。

17日からの先行接種では、こうした副反応などを含む接種後の健康状態について約1カ月にわたって追跡調査することが決まっている。
厚労省は「結果を広く公表していく」としている。

 

(イット!2月16日放送分より)