ファイザー社製のワクチンが2日早い到着

待望の新型コロナウイルスワクチン第1便が到着。届いたのは約37万回分で、予定より2日早い到着となった。

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2月12日午前10時20分ごろ、ベルギー・ブリュッセルからのファイザー社ワクチン第1便が成田空港に到着。
到着後すぐに、ワクチンを積んでいるとみられるコンテナを運び出す作業が開始した。
迅速な接種を目指すことや、ワクチン輸送の安全性を確保するために到着を早めたものとみられる。

田村厚労相:
早急に、まずは医師の方から接種を始める体制を河野(担当相)さんのところで組んでいただいておりますので、そういう体制のもと接種を始めたいと思います。

ワクチンの到着が早まったことに伴い、12日夜には厚労省の専門部会で特例承認の可否を判断。
その後、14日に正式な特例承認という流れになり、17日にも医療従事者1~2万人を対象にした先行接種が始まる見通しとなっている。

変異ウイルス「さらなる変異」の可能性

一方で、ワクチンの効果に関する気になる情報も。
コロナのゲノム解析を行っているイギリスの共同研究チームのリーダーであるシャロン・ピーコック教授によると…

英・共同研究チーム ピーコック教授:
イギリスで蔓延した変異ウイルスは十中八九、世界中を席巻するだろう

ピーコック教授は「現時点のワクチンはイギリス型のウイルスに有効であるものの、ウイルスはさらなる変異を始めているため、効果に影響が出る恐れがある」と指摘している。

一方、南アフリカの当局が「南アフリカ型の変異ウイルスへの効果に疑義がある」として接種を見合わせていたアストラゼネカ製のワクチンについて、WHOのモエティ アフリカ事務局長は「重症化を抑える効果はあるとみられる」として、アフリカ各国に使用を推奨すると呼びかけている。

(「イット!」2月12日放送分より)