野党「GoTo1兆円を医療に回すべき」

26日の国会では補正予算の審議が大詰めとなる中、野党側が1兆円の使い道について追及。
「補正予算に計上されたGoToトラベルなどの費用1兆円をひっ迫する医療体制に回すべきだ」と菅首相に迫った。

この記事の画像(7枚)

立憲民主党・辻元清美議員:
医療に全部ふり向けようと総理が決断したら、みんな納得するんですけど、どうでしょうか?総理ですよ。どうですか皆さんそうでしょ?

菅首相:
今度の3次補正の中身については、医療について必要な予算をしっかり確保させていただいています。そしてGoToや国土強靭化については経済対策という形の中で予算を計上させていただいているところであります。

野党側は予算の組み替え動議を提出したが、与党の反対多数で否決された。

GoToトラベルなどの費用が盛り込まれた補正予算案は委員会で可決され、この後、衆議院を通過し、参議院に送られる。

GoToトラベルで感染2.62倍?

政府は補正予算のうち、GoToトラベル再開に備え、約1兆円を追加しようとしているが、”8割おじさん”と呼ばれている京都大学の西浦博教授の研究グループは「GoToトラべルが新型コロナウイルスの感染拡大に影響した可能性がある」との論文を発表した。

このGoToトラべルが始まった後では、感染者の発生率が2.62倍に増加したという。

1兆円の血税に丁寧な説明を

加藤綾子キャスター:
こういったデータも出てきている中で、GoToトラベルの事業再開はまだ見通しが立たない状況だと思いますが、このGoToに関する補正予算の追加計上は「今どうしてもやらなければいけない」ことなのでしょうか?

宮家邦彦コメンテーター:
補正ですから3月までにということで作っているわけです。GoToトラベルが今止まっていますが、もしコロナが下火になっていけば、経済はある程度動かせさなければいけないので、そこは微妙なところです。
もし1兆円を使い切れないとことになるのであれば、もう少しそれを他の方法に回せるような工夫が必要なのかもしれないですが、「何が何でもGoToトラベルがおかしい」という言い方はおかしいと思います。

加藤綾子キャスター:
今GoToが必要というのであれば、もう少し丁寧な説明が欲しいなと思ってしまいます。

宮家邦彦コメンテーター:
「血税」には違いないわけで、どのように使うか丁寧に説明して欲しいですね。

(イット!1月26日放送分より)