2度目の緊急事態宣言の発令に、福岡名物の屋台や夜の街の関係者からは悲鳴にも似た声があがっている。
閑散とした九州一の歓楽街の夜
1月13日。
夜の福岡市・中洲。

記者リポート:
午後9時の福岡市博多区の中洲です。人影もまばらで、タクシー乗り場には空車マークのタクシーが列をなしています

九州一の歓楽街には、静けさが漂っていた。
タクシー運転手:
大きなダメージというか。変な話、諦めムード

タクシー運転手:
(時短要請が始まる)1月16日以降、どうしようかということをいま嫁さんとかとも話していますけど、休んだ方がいいんやろうかと。貯金を切り崩してやっていくしかないかな

さらに中洲の街を取材していると、早めに店仕舞いをしているところも。
(Q.客足が少ない?)
すし店店主:
そう、そういうこと

午後6時から午後10時まで営業しているというこちらの店。
午後8時までの時短要請が始まる16日からは休業を検討している。
すし店店主:
致命的やろ、夜の街で8時までは。だけどコロナが終息するまでは、みんな我慢するしかない
天神の屋台も臨時休業を余儀なくされ…
一方、福岡市天神の屋台。
小川福岡県知事の会見を見た屋台の店主は…
博多っ子純情屋台 喜柳・迎敬之さん:
もう屋台に営業するなってことやね。前回の緊急事態宣言の時も要請したんだけど、(酒類の提供が)19時までやったら早めに屋台を開けさせてって。例えば14時からとかランチ営業をさせて下さいと。そしたら丁重にお断りが入った。やっぱり歩道だから、人の交通の邪魔になるからダメだと

屋台は公道を使用するため、夜の営業しかできず、「喜柳」では16日以降は臨時休業にする予定だ。

前回の緊急事態宣言でも1カ月以上臨時休業を余儀なくされる中、クラウドファンディングを募ってなんとか乗り越えたが、2度目の緊急事態宣言は大きな打撃となっている。

博多っ子純情屋台 喜柳・迎敬之さん:
僕たちは、去年 屋台で一番もうけが出るゴールデンウィーク、盆、年末と全部第一波、第二波、第三波に潰されている。2月、3月は卒業旅行とか、若者たちが屋台に来て盛り上がる
国からの1日6万円の協力金を使って、休業中も従業員に給料を払うことを決めているが、行政に対して手続きの簡略化や迅速な対応を期待している。

博多っ子純情屋台 喜柳・迎敬之さん:
いま現実に手持ちのお金がないんだから、いますぐお金がもらえるようなシステムがあったら素晴らしい。僕は福岡が大好きなんで、福岡を盛り上げていきたいんで、もうこれで最後にしよう

(テレビ西日本)