バイデン新政権へのパイプがない文政権

在韓国日本大使館の冨田浩司大使が、次の駐アメリカ大使に就任することが内定しました。冨田氏はバイデン次期大統領が副大統領だったオバマ政権時代に北米局長を務め、アメリカの新政権に多くの人脈を持っているためです。一方、文在寅政権は、オバマ政権当時のアメリカ外交担当者を、敵対する朴槿恵前政権から任命されたことなどを理由に冷遇し、一部を退職に追い込みました。この結果、バイデン人脈は野党側に集中し、文政権はアメリカ新政権へのパイプを失っていると韓国メディアが指摘しています。保守と進歩に分断された韓国内部の問題が、同盟国アメリカとの外交にも影響を及ぼしています。(ソウル支局長 渡邊)

女性閣僚登用に積極的なバイデン政権

年明けの1月20日に誕生するバイデン政権でこれまでに発表された主要閣僚候補の顔ぶれです。既に女性が8人に上っています。このうち財務長官への女性指名はアメリカ史上初めてで、バイデン氏の積極的な女性登用が目立ちます。ただ、バイデン政権の顔触れはオバマ前大統領の下で要職を務めた人が目立ち、「オバマ政権の3期目」とも揶揄されています。しかし、中国外交では「共存」を目指したオバマ氏との違いを打ち出し、トランプ政権が発動した中国への報復関税を当面「維持する」方針です。同盟国と連携して中国に厳しく対峙していく考えを示していて、その手腕に注目が集まっています。(ワシントン支局長 藤田)

バイデン政権でこれまでに発表された主要閣僚候補の顔ぶれ
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いつもと違うクリスマスへ備え

クリスマス準備が進むフランスですが、感染者の増加が収まらず、外出規制の解除に赤信号が灯っています。これまで政府は、1日あたりの感染者が5000人程度に収まれば、12月15日から外出禁止を夜間だけに切り替え、クリスマスに向けて地方への帰省も認める方針でした。しかし感染者の減少は進まず、ここ数日1万人程度で停滞していて、保健当局は「予定の期日までに達成するのは無理」と断言。市民の間には悲観的なムードが漂っています。「今年、クリスマスをお祝いできなくても大したことではありません。みんなの安全のためにそれぐらいは我慢できるのではないでしょうか?」フランスの人たちはいつもと違うクリスマスへの備えを始めています。(パリ支局 プロデューサー モセ・ルアナ)

外出規制の解除に赤信号が灯るフランス

世界のクリスマスグッズ6割を生産する町が閑散

ここはクリスマスグッズを多く製造出荷していることから、クリスマスの町と言われる浙江省義烏です。このようなクリスマスの飾りつけグッズを扱う問屋がこの先ずっと続いています。クリスマスを公式には祝わない中国ですが、この町では世界のクリスマスグッズの6割を生産。しかし、新型コロナウイルスによる移動制限で外国人バイヤーが来られず、例年なら1日20万人以上の客でごった返すという巨大卸売市場は閑散としています。出荷量も激減し、取り扱う商品を中国向けに変えた店もあるなど、中国版クリスマスの町に活気が戻るのはまだ先になりそうです。(北京支局 岩佐)

巨大卸売市場が閑散

「路上に冷蔵庫」で助け合い

路上に置かれた冷蔵庫。中には牛乳やリンゴ野菜などがたくさん入っていて、自由にどうぞと書かれています。アメリカでは、新型コロナウイルスの影響で仕事を失うなどした人が増えていて、無償の食料配給には連日長い列ができています。こうした中、ニューヨーク市内では、あるNPOが路上に食料を入れた冷蔵庫を置き、自由に取り出せるようにしました。長時間待つ必要もなく食料がすぐ手に入ると話題になり、今では60カ所以上に増えています。冷蔵庫にはカラフルなイラストなどが施され、インスタ映えするものも登場するなど、アメリカらしいやり方で、助け合いの輪が広まっています。(ニューヨーク支局長 上野)

路上に置かれた冷蔵庫には無償で配給される食糧がびっしり 連日長い列ができる

壁の向こうからクマの手が・・・!

こちらのテイクアウト専門のコーヒーショップには、平日の昼間にもかかわらず多くの人たちが集まっています。そして道の反対側にも行列ができています。人気のワケは、商品の受け取り方法。店の前で注文してしばらく待つと、店の外壁に空けられた穴からぬいぐるみのクマの手が出てきて商品を手渡してくれます。実はこの店では生まれつき身体にハンディをかかえる人たちが働いていて、プライバシーの保護と働きやすい環境作りなどのために、この方法が編み出されました。外から店の中は見えませんが、健常者も一緒に仕事をしています。また商品の値段は日本円で300円程度と他の店に比べお手頃です。ハンディを抱える人たちへの優しさに加えて、お財布にも優しいと人気を集めています。(上海支局長 森)

ハンディを抱える人へ優しいコーヒーショップ

飲食店へ厳しい処分

感染拡大でレストランの営業が制限される中、従業員の雇用を守るため「屋外営業」を続けていたこのレストランにとうとう保健当局の検査が入りました。「俺たちはこの場所が好きなんだ!」駆けつけた常連客が抗議の声を上げる中、当局は「しばらくの間、営業許可取り消し」という厳しい処分を下しました。レストランのオーナーは「店を閉めさせられるなんて本当に腹が立つ。ただもう・・信じられない」と怒りを露わにしました。一方、ロサンゼルスでは大規模なパーティーをしていた若者150人以上が逮捕されました。警察は会見で「取り締まるべきはこういう人たちであり、飲食店ではない」と話し、当局の間でも意見が割れています。(ロサンゼルス支局長 益野)

怒りをあらわにする店のオーナー

8年ぶりにお披露目となった天使

世界遺産アヤソフィアの中に来ています。キリスト教の天使のモザイク画が、およそ8年ぶりに姿を見せました。天井近くの壁に描かれているのは、顔を中心に6枚の翼を持った天使で、9つある天使の階級で最上級の「熾天使(してんし)」=セラフィムです。アヤソフィアではこのほど内壁の修復作業が完了し、高々と組まれていた作業用の足場が撤去され、内部に広々とした空間が戻りました。7月に博物館からモスク化されて以来、天井のドームにある幼子イエスを抱く聖母マリアの壁画は隠されましたが、この天使はハッキリと見ることができ、観光客らの注目を集めています。(イスタンブール支局長 清水)

9つある天使の階級で最上級の「熾天使(してんし)」=セラフィム

ラッピング列車の登場

ここはバンコク市民の足となっている高架鉄道BTSの駅。停まっているのは、Jリーグの選手らが描かれたラッピング列車です。タイで大人気の札幌のチャナティップ選手など日本でプレーするタイ人選手を前面に出して、存在感をアピール。タイ人Jリーガーの活躍でタイでもJリーグを視聴するファンが増え、今季からの放映権料は3年前のおよそ5倍となりました。これを期に、サッカーファンではない一般の人たちにもJリーグを知ってもらおうと登場したのがラッピング列車です。Jリーグがタイでプレミアリーグなどに並ぶ人気リーグになるためには、さらに多くのタイ人Jリーガーの活躍が期待されます。(バンコク支局 武田)

Jリーグの選手らが描かれたラッピング列車

「スプートニクV」接種始まる

ロシアが独自に開発した新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクV」の大規模接種がこちらの病院などで始まりました。世界に先駆けて始まった大規模接種には、すでに5000人以上が申し込でいて、ロシアは12月中に200万人分のワクチンを生産する方針です。接種は無料で、感染リスクが高い医師らが優先されます。接種を受けた医師は「(母国がワクチンを開発してくれて)最高だよ。本当に最高だ。誇らしい気分だ」と話していました。ロシア政府はワクチンの有効性を91.4パーセント以上としていますが、最終の臨床試験は終わっておらず、プーチン大統領も、まだ接種していません。大統領府は「国家元首は臨床試験が終わってから」と説明しています。(モスクワ支局長 関根)

ワクチン接種を受けた医師

ワクチン接種始まるも「ウイルスに打ち勝ったわけではない」

こちらの国会議事堂近くの大型病院でワクチン接種が始まりました。ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチン接種はまず80歳上の高齢者、医療従事者らを優先して行われます。政府は2021年の春までにリスクの高い人たちへの接種を終わらせたい考えです。イギリスはパンデミック対策の大きな転換点を迎えましたが、現在も連日1万人以上が新たに感染していて厳しい状況が続いています。クリスマス休暇以後に感染が増え、厳しい外出制限に再び逆戻りするのではという懸念も広がっています。ジョンソン首相は「まだウイルスに打ち勝ったわけではない」と述べて安易な楽観論にはしることなく警戒を続けるよう国民に呼びかけています。(ロンドン支局長 立石)

高齢者と医療従事者を優先してワクチン接種始まる

【取材:FNN海外特派員取材班】