唐津の自然薯(じねんじょ)が収穫の最盛期に

佐賀県唐津市で作られている「自然薯(じねんじょ)」。今年は台風の被害を受けたものの収穫の最盛期を迎えた。この冬おすすめの食べ方とは。

熱い汁にまんまるの餅が入ったぜんざいのように見えるが、実は「自然薯」のぜんざいだ。

この記事の画像(13枚)

唐津市では例年25トンの自然薯が栽培されている。

唐津市に住む栽培歴21年の市丸五夫さんは、広さ13アールの畑で自然薯を育てている。

市丸五夫さん:
軒(茎葉)もきれいなので平年並み位取れるんじゃないだろうか。太陽の光でこの(茎葉)栄養分が支えになる

栽培にはプラスチックの板「波板」を使う。市内の山からとった赤土を敷き詰めてビニールで覆うと、その上に種イモを置く。

10度ほどの傾斜をつけて重ねて植えていくと、種イモがビニールを突き破り、溝に沿ってまっすぐ自然薯が育つという。

種イモから伸びたツルや茎葉は、育ち具合を確認する1つのサインだ。

しかし、今年は、台風9号、10号の影響で茎葉に塩害が発生したり、ツルが切れたりするなど被害を受けている農家が多く、去年より3トン少ない22トンの収量を見込んでいる。

1本2000円から3000円で販売されている自然薯は、ほかの野菜などに比べて価格が高く、調理法も限られていることから、売上額は毎年横ばいで伸び悩んでいるのが現状だ。

市丸五夫さん:
気軽にどんどん食べられるわけではなく、高級野菜なので食べるのに遠慮するのでは。「どんな風に料理したらいいんですかね」ってよく聞かれる

そこで、JAからつは、農家自ら自然薯の料理をふるまうことで販売促進につなげる活動を毎年行っている。

自然薯のおすすめの食べ方は?

中でも市丸さんがおすすめする料理方法は「ぜんざい」だ。

ここで作り方をご紹介。自然薯を皮ごと擦りおろしたら、さらに粘り気が出るよう混ぜ合わせる。よりもちもちな食感に仕上げるために、入念に混ぜ合わせるのがポイント。

煮立たせた汁に、擦りおろした自然薯を丸めて投入したら完成。

橋爪和泉アナウンサー:
自然薯特有の粘りがもちもち感に変わっていて、お餅と比べると少し柔らかい感じ。合うんですね。

市丸五夫さん:
のど越しもよし。上等!おいしかった。

滋養強壮などの効果がある今が旬の「自然薯」。栄養満点のぜんざいにして、冬を越してみてはいかがだろうか。

(サガテレビ)

サガテレビ
サガテレビ

佐賀の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。