秋の行楽シーズンを迎える中、週末、多くの人でにぎわう観光地では異変が相次いでいました。
「イット!」取材班が向かったのは、国の名勝天然記念物に指定されている愛知・新城市にある「鳳来寺山」。
まもなく、そびえ立つ岩が赤や黄色の紅葉に染まり、幻想的な光景が広がる人気スポットです。
9日の月曜日からは、毎年10万人が訪れるという「鳳来寺山もみじまつり」の開催を控える中、緊急事態が発生しました。
参道には倒木のため通行禁止という看板があり、道が通行止めになっていました。
一体何があったのでしょうか。
写真に写っているのは、1日に撮影された突然倒れたという大木です。
根元の近くから折れ曲がり、紅葉が見られる本堂につながる道がふさがれてしまいました。
倒れた木は直径約80cmのケヤキで、樹齢は約200年とみられます。
市は、大木が倒れ危険な状況にある道を通行止めにする事態に追い込まれました。
観光客からは「初めて来た。残念」「倒木があったということで残念」といった声が聞かれました。
3日後の「鳳来寺山もみじまつり」が近づく中、6日から始まったのは倒木の撤去です。
狭い道から木を撤去するため、大木を細かく切断する作業に追われていました。
鳳来寺・藤本高仝住職:
ここ1、2年特に夏の暑さや雨の降り方がおかしいので、山の中では老木が何本も倒れていて、慎重に見回らなければいけなかった。
6日午後1時ごろ、通行止めは解除されました。
紅葉スポットの異変は山梨県でもみられました。
雄大な富士山と紅葉のコラボレーションが楽しめる山梨・富士河口湖町では、7日から「富士河口湖紅葉まつり」が開催されるとあって、早くも町には多くの観光客が訪れていましたが、多くの葉が緑色でした。
まつりのメイン会場となるもみじ回廊は、2025年の同じころの映像ではすでにもみじが真っ赤に色付いていましたが、2026年はまだ緑色の部分が多く残っていました。
赤ではなく、緑色に染まった紅葉スポット。
この異変に観光客たちからは「青もみじ回廊になっちゃいましたね。まだ紅葉が早くて残念です。まだこんなに青いなんてびっくりしているんです。紅葉祭りって言えますかね。でも青いもみじはもみじで、きれいですけどね」「予想よりは青いのかなと思いました。それでも一部赤いところがあったので、個人的には満足です」といった声が聞かれました。
東北の人気の紅葉スポットでも、異変がみられました。
今、まさに紅葉の見ごろを迎えているのは、福島・南会津にある大内宿。
かやぶき屋根の家並みと赤や黄に染まる山々のコントラストが美しく、日本の秋の原風景を楽しむことができます。
観光客は「この町並みですよね、宿場町の感じ」「もみじの赤みがすごくすてき」などと話していました。
しかし、地元住民は大内宿の紅葉の変化に気づいていました。
地元住民:
今年の紅葉はきれいじゃない。色の鮮やかさがないね。もっと鮮やかなのよ、私みたくきれいに。
紅葉の見ごろとなると例年、山を真っ赤に染める紅葉が色付いていますが、2026年は赤色が薄く、葉の色付きが悪いといいます。
さらに、2026年の紅葉は例年よりも1週間ほど早く終わってしまうかもしれないといいます。
大内宿観光協会・田沼一俊さん:
明日以降、寒波がくる話もあり、強い雨が降ると葉も落ち始めて心配。
異変が起きているのは、紅葉だけではありません。
「イット!」取材班が向かったのは、群馬・藤岡市の山麓に広がるみかん畑です。
こちらの農園では、みかん狩りが600円というお手頃な価格で体験できるとあって、平日にもかかわらず多くの家族連れらでにぎわっていました。
訪れた人たちからは「甘酸っぱい。全然食べられる酸っぱさ。おいしいよね」「すごくいっぱいなってるねー。垂れ下がってて下の方がおいしい」「すごくあまい!できるだけとって、これにパンパンに入れて帰ろうと思う」といった声が聞かれました。
1800本の木が植わるみかん畑。
しかし、2026年は光景が一変したといいます。
みかん狩りシーズンになったばかりにもかかわらず、2026年9月の長雨の影響で、一部のみかんが木から落下してしまい、収穫量が1割ほど少なくなったといいます。
木村観光みかん園・木村正徳園長:
10月20日ごろから、ボトボトみかんが落ちちゃって…。味は10月、天気が持ち直したのでみんな「うまい、うまい」と言ってくれる。
