6日の日経平均株価は、一時4000円急落し、アジアを中心に株安が連鎖しています。
今後どういった展開が考えられるのか、フジテレビ・智田裕一解説副委員長と見ていきます。
まず、この株安はアメリカから始まって世界に広がっていきました。
アメリカのニューヨーク株式市場では、ダウ平均が1800ドルを超える下落をし、割合で言うと3.44%も下がりました。
そしてお隣、韓国の株式市場は8%以上下落して、一時、取引が停止される事態になるほどでした。
さらには、台湾でも一時、過去最大となる約9%の下げとなって、いずれもAI関連株を中心に大きな下げとなっているわけです。
――急落の原因は、先日のアメリカ中間選挙の共和党の大敗?
そうですね。ある意味“中間選挙ショック”といえるかと思います。共和党が負けてアメリカでは株価がいったんは値上がりしたんですが、民主党の躍進でAI投資やデータセンターの建設に規制が強化されるという警戒感が急速に強まったということです。さらに、AIの巨額の投資が本当に利益につながるのかという懸念があります。もともとあったAI需要を巡る懸念を、“中間選挙ショック”がさらに強める形になったということだと思います。
――今の値動きは、過去にも似たような事態があった?
一部の市場関係者の間で思い起こされているのが、2000年に起きた事態なんです。この時は、インターネットの普及で世界が変わるということで、ITバブルに沸き、株価は2万円を超える水準まで高値を付けました。しかし、バブルがはじけるとIT株を中心に一気に急落したということがありました。
――このITバブルの崩壊が、今の動きに似ているという指摘が一部であると?
6万円超えが続いていた株価ですが、AI投資の持続性に疑問符が付く中で、ITバブルの時と同じような値下がり基調をたどらないにしても、AIが相場を引っ張っていく力が弱くなっていくかどうかに今、関心が寄せられているということです。
街の人は株価の急落をどう捉えているのか、聞いてみました。
40代(男性):
かなり不安というか、NISAとかやってる。楽観視はできないけど、また戻ってくるのをじっくり待ちたい。
40代(女性):
落ちてる。徐々に落ちてますけど、多少はまた回復していくかと長い目で見て、明るい展望も見据えた上で見ていくことも大事だと思う。
20代:
(NISA)やってる。今すごく人気あって、今のご時世で株が暴落していることに驚いている。これから回復することを願っている。
街の声を聞くと、NISAをやっているという人が多かったですが、ただ結構冷静というか、つみたて投資なので長い目で見ているところもありますよね。
現在、NISA口座数で言いますと約2800万というところで、人口で見てみるとざっと国民の4人に1人という割合です。
――今回の暴落、急落のNISAへの影響は?
NISAで投資信託とか株式を購入している場合、現在の評価額で見た場合は少なからず影響を受けることになりそうです。ただ、NISAのつみたて投資は長期的な資産形成を目的としている部分もあるので、自分のライフプランを踏まえて株式相場の今後の動向を注意深く見ていくことが必要かなと思います。
――株価は今後下がり続けていくのか、それともどこかで止まるのか?
悪い材料といい材料両方あると思います。悪い材料の1つは民主党がデータセンターなどの規制を強めることで、AI投資の減速につながっていくということ。もう1つは、今後トランプ大統領が対外政策でどのように動くか不確定な要素があるということです。中東情勢の不透明さに加えて、トランプ関税はやめないと本人も言っているので、世界経済に影響を与えることになると思います。
トランプ氏の発言も日によってどんどん変わっていったりしているので、全てが不確実要素といえるかもしれません。
――いい材料として考えられるのは何?
これはAIだと思います。関係者の間からは、暮らしを大きく変えつつあるAIが、この先、着実に普及していき、需要の拡大に見合うだけの投資計画が確実に進んでいけば、株価は安定して上昇基調に戻るんじゃないかとの声が上がっています。
6日に街の声を聞いた中では、比較的長い目で見ていけばという安心の声もありましたけれども、一方で、この事態を受けて不安に思っている方もいらっしゃるかと思います。
今回の急落で改めてリスク分散を考えるきっかけになるかもしれません。
