福岡県議会の“金銭授受”疑惑をめぐり、議員辞職後初めて会見した藏内勇夫前議長は、「金銭の授受は一切ございません」と改めて否定した。また、議員辞職は金銭問題とは関係ないと説明し、「選挙には一切出ません」と述べた。一方で、疑惑の内容については第三者委員会の調査に委ねるとして詳しい説明は避けた。
「金銭の授受は一切ございません」改めて否定
福岡県政界に大きな影響を及ぼし、県議会のドンと呼ばれ、金銭授受疑惑の渦中にいながら突然議員辞職した藏内勇夫前議長。

11月5日、議員辞職後初めてとなる記者会見を開いた。

藏内前議長:
これまで何度も申し上げましたが、私自身について指摘されている金銭授受については、そのような事実はございません。社会的な儀礼を超えた、政治倫理に反する現金を受け取ったことはありません。何度も申し上げましたが、正副議長人事に関し、金銭の授受は一切ございません。

自身に浮上している一連の“金銭授受”疑惑について、繰り返し否定した。
疑惑が浮上したのは今年7月だ。

福岡県議会で議長を務めた吉松源昭県議が、議長・副議長ポストを巡り、藏内氏など自民党県議団の幹部に金銭を渡したとし、「カツアゲされたようなものだ」と告発した。

その後も複数の議長・副議長経験者が次々と同様の証言を行った。

さらに、複数の議員が行っていた高額の海外視察も含め、県議会に厳しい目が向けられていた。

渦中の藏内氏は今年8月、「議会の混乱を避けるため」などとし、突然議員を辞職した。

疑惑に対する説明がないまま2カ月以上が経過し、初めて公の場に姿を現して会見を行った。
政界引退の質問に「選挙には出ない」
藏内前議長:
本日は第三者委員会等の調査に委ねるべきことは、差し控えていただかざるをえません。
議員辞職した理由について、藏内氏はこれまでの説明を繰り返したあと、次のように答えた。

藏内前議長:
私が議長、そして県議会議員を辞職した、このことは金銭問題とは一切関係ございません。
さらに会見の開始から1時間半が経過した終盤には、藏内氏と記者の間で次のようなやり取りが見られた。

藏内前議長:
もう腹減ったよ。じゃあ端的に、お一人一問ずつ。

藏内前議長:
(Q.政界は引退されるというお考えでしょうか)選挙には一切出ません。(Q.この地方選の方も出られないということ)選挙には出ません。

そして藏内氏は最後に「福岡県政、今過渡期ではありますけども、県政が発展するような皆さん方の行動を努めていただくことを心からお願いをいたしまして、会見を終わらせていただきます。ありがとうございました」と述べて会見を終了した。
去り際には、記者から「説明責任は果たされたとお考えでしょうか」と問われると質問には答えず「どうもありがとうございました」と一礼し、その場をあとにした。
(「イット!」11月5日放送より)

