富山県南砺市の世界遺産「合掌造り集落」では、紅葉前に葉が落ちるなど例年と異なる様子となっている。住民は「こんなに紅葉のきれいにならない年は珍しい」と話し、長雨など天候の影響を指摘する声もある。また、神奈川県南足柄市の農園ではヒマワリが「半分ほどしか育たない」状況となっていて、天候不良の影響とみられる異変は日本各地で起きている。
紅葉が「きれいにならない」世界文化遺産で異変
世界文化遺産にも登録されている富山県南砺市の合掌造り集落で、天候による異変があらわれていた。

三宅要ディレクター報告:
木を見てみますと、すでに葉が落ちてしまっていて、地面には落ち葉が広がっています。

6年前の今頃、茅葺き屋根の建物と色づく葉のコラボは、日本の秋の原風景とも言える美しさが広がっていた。

しかし、今年は本来この時期あるはずの葉の色づきがほとんどない。

過去の年と比べて紅葉の色づきが悪いことが分かる。

色づきが悪いばかりでなく、紅葉前に葉が枯れ、地面に落ちてしまう様子も見られた。

この地で50年以上暮らす住民も「9月10月お天気悪かったもんで、多分それじゃないかなと思ってるんですけどね。本当はね、今ごろ一番きれいな、赤と黄色がすごく本当にきれいなんですよ。長く住んでますけど、こんなに紅葉のきれいにならない年は珍しいです」と話す。
長雨の影響か、世界遺産の集落で起きている紅葉の異変だが、それでも訪れる外国人客たちからは「悲しくなんかないです。だって今でもこんなにきれいでしょ?」「気にしないよ。母なる大地(自然)が自分を守ろうとしているんだよ 」と温かい声が上がった。

地元の観光協会の担当者は、近年は紅葉が遅れる傾向にあることから、今後の色づきに期待を寄せている。
五箇山NANTO観光機構 山﨑友紀恵さん:
問い合わせもいただいていましてね、「今年の紅葉はまだですか?」と。温暖化の影響なのか、真夏の猛暑の影響なのか、そこら辺はちょっと分からないが、でもこれからきれいになるといいなと。
ヒマワリは“成長不足”
異変は神奈川県の南足柄市でも起きている。

大源拓哉ディレクター報告:
こちらの畑なんですけれども、辺り一面ヒマワリが咲いていますね。

秋でも満開のヒマワリが楽しめると、天気のいい日は多くの観光客が訪れるという「ユートピア農園」だ。

ユートピア農園の古屋富雄社長が見せてくれたヒマワリの花は小さく、外側の黄色い花びらの数も少ないように見える。
ユートピア農園 古屋富雄社長:
(ヒマワリの高さは)60センチか70センチ程度ですね。(Q.本来はどのくらいの高さ)半分程度しか生育してないです。

ここでも天候不良の影響だろうか。花の大きさも、育った茎の高さも、いつもの秋のヒマワリの半分程度だというのだ。
ユートピア農園 古屋富雄社長:
(Q.成長が悪かったという年は初めてですか?)今年が初めてです。本当に長雨の影響っていうのは花にもすごい影響が出てましたね。
(「イット!」11月4日放送より)

