11月3日から7日は、「いいさかなの日」。
この日に合わせて、京都・南丹市で新たに「陸上養殖」が始まったのは「ヒレナマズ」だ。
淡白で柔らかい身はウナギの食感に似ていると言われていて、病気や水質の変化に強く養殖がしやすいうえに、成長が早いのが特徴だそうだ。
高級魚「ウナギ」の代用としても注目されていて、食卓の新たな選択肢となれるのか。
■主に東南アジアやアフリカなどで食べられている淡水魚が「ヒレナマズ」
3日、京都府南丹市の養殖場で「ヒレナマズ」の陸上養殖が始まった。
「ヒレナマズ」は、主に東南アジアやアフリカなどで食べられている淡水魚で、日本ではあまりなじみがないが、実は4年前から岡山や大阪などで養殖が始まっている。
病気や水質の変化に強く養殖がしやすいうえに、成長が早いのが特徴だ。
株式会社スリーグッド SAKANADIRECT代表・田中祐貴さん:通常(魚は)1年半から2年ぐらい養殖でかかるが、ヒレナマズは半年で成長して出荷サイズになるので、そういったところに注目してヒレナマズを選びました。

■ヒレナマズの仕入れ単価は1キロあたり1500円
さらに、日本人にとって注目のポイントがあります。淡白で柔らかい身がウナギの食感に似ていると言われているのだ。
近年はすっかり高級食材になったウナギ。稚魚のシラスウナギの状況で年によって値段が大きく変動することも。
しかし、ヒレナマズの仕入れ単価は1キロあたりおよそ1500円と、ウナギよりもかなり安価。これで味もよければまさに言うことなしだ。
株式会社スリーグッド SAKANADIRECT代表・田中祐貴さん:食べてみてもらうとびっくりするぐらいおいしい魚なので、一度試しに食べていただきたい。
実際に「ヒレナマズ」を取り扱う飲食店は年々増えていて、この会社では、すでに7店舗に卸している。

■かば焼きにはもってこいだというヒレナマズ
本当にウナギのような味がするのか。取材班は、ヒレナマズが食べられるという飲食店へ向かった。
さっそく、店長の小川さんが見せてくれたのは、新鮮なヒレナマズ。
一政 店長・小川大志さん:うまみが出てくるというか、養殖なので泥臭さもあまりないので、おいしく食べられます。ウナギと同じで淡白で、しかも脂が乗っているので、かば焼きにはもってこいだと僕は思います。
記者が食べ比べてみると…
記者リポート:めちゃめちゃ肉厚で、フワッとして、ナマズのイメージとはまた違う。さっぱりして食べやすい魚。
「あっさりとした味わいがウナギと似ている気がする」という。

■ウナギの“プロ”は「脂分と甘み・うまみがウナギとは違う」と指摘
ウナギの“プロ”にも確かめてもらった。
訪れたのは、炭火でじっくりと焼き上げた本格的なウナギが楽しめるウナギ料理の店だ。
料理長を務める須藤さんに、「ヒレナマズ」のかば焼きを食べてもらった。
鰻屋瀬がわ 料理長・須藤一樹さん:初めてナマズ食べたんですけど、おいしいですね。身にある甘みとかは、ウナギに近しいものなのかなと思いますけども、ウナギとはちょっと違うかなあと。脂分と甘み・うまみも含めて。
プロからすると、やはりウナギとは「別物」だという。

■ウナギでは難しい「刺身」も楽しめる
しかし、ウナギのプロ・須藤さんをうならせた食べ方も。それが、ウナギでは難しいといわれる刺身だ。
鰻屋瀬がわ 料理長・須藤一樹さん:臭いも一切なく、白身魚のような歯ごたえで、おいしいお魚だと思いますね。商品だったら注文して食べたいぐらい。
様々な調理方法によって大きな可能性を秘めているというヒレナマズ。
皆さんの食卓に並ぶ日も近いかもしれない。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年11月3日放送)


