不正アクセス問題をめぐり、GMOの熊谷社長が2日に初めての記者会見を行い、情報を守れなかったと涙を浮かべて謝罪しました。
GMOインターネットグループ・熊谷正寿社長:
悪意に汚染されているインターネットを、このまま責任という名において放置したまま死ねません。
問題の発覚から約2週間。
GMOの熊谷社長が初めて公の場で思いを語りました。
GMOインターネットグループ・熊谷正寿社長:
システム上の課題の指摘を受けていたことも事実。お客さまをお守りすることができず、誠に申し訳ありませんでした。
“謝罪”から始まった記者会見は約3時間半にわたりました。
熊谷社長は、2年前にグループ内の会社からシステムの脆弱(ぜいじゃく)性を指摘されていながら、リスクの分析が甘かったことを認めた上で「23年前から私は自分が作ってきたインターネットが多くの方の笑顔に資する、安全で安心なインターネットになってもらいたいと心の底から思っておりまして」と、涙を浮かべ痛恨の表情で“犯罪者によるAI利用への危機感”にも言及しました。
GMOインターネットグループ・熊谷正寿社長:
AIは電気が通じている全てのものに組み込まれ、社会と生活の基盤になっていく。犯罪者たちがこの便利なツールを使い、皆さまの生活を、企業を、社会を脅かしている。犯罪者にお金を払うことはしない。彼らの最大の目的はお金です。
また、自身のXで「犯人の特定につながる有力な情報を入手した」と投稿していたことについて、犯人像を聞かれると「セキュリティーセグメントの高度な技術者、エンジニアたち、ホワイトハッカーによって一定量のデータを入手して、しかるべき機関に報告申し上げている。これ以上、私が捜査機関の邪魔となる発言はできない。私個人は今回の件に関して“お金以外にも動機がある”と思っている」と答えました。
――そもそもシステムの脆弱性を指摘されていたのになぜ対処できなかったのか?
GMOインターネットグループ・熊谷正寿社長:
情報報告の「基準」がある。今回の件は、結論私のところにはエスカレーション(報告)されていなかったというのが事実。エスカレーション(情報報告)の仕組みそのものも含めて、現在改善すべく議論をしているところ。
――もしその時点で熊谷社長自身がその事実を知っていたなら対応はできた?
GMOインターネットグループ・熊谷正寿社長:
“もし”の質問には回答するのは厳しい。申し訳ありません。
――今後、流出した個人情報が悪用されたりとか二次被害が考えられると思うが?
GMOインターネットグループ・熊谷正寿社長:
約款を盾にお客さまを守らない会社も多いでしょうけど、うちはそんな会社じゃないんで。お客さまのFXの直接的な損害に関しては、全額補償させていただく所存。二次被害に関しましては、今後社内で鋭意検討を進めたい。
今回の事態を受けてGMOは、熊谷社長など4人の役員の報酬について3カ月間、最大30%減額することを発表しました。
――結果責任という意味では今回の件はかなり重い。社長は辞任するつもりはないのか?
GMOインターネットグループ・熊谷正寿社長:
今、この悪意に汚染されているインターネットをこのまま責任という名において放置したまま死ねません。きちんとこれを人生かけて多くの方の笑顔に資するツールにしてから死なせてください。
GMOの不正アクセス問題を受けて、警視庁は約70人態勢の捜査本部を設置して捜査を進めています。
