消費税減税法案などが審議される臨時国会が行われているが、この国会に臨んでいる民主改革の会の菊田真紀子衆院議員と自民党の小林一大参院議員が産経新聞の産経ニュース編集長を務める水内茂幸氏と国会をめぐる現状について議論を交わした。臨時国会が始まった直後に行われた対談で3人が語ったこととは?
衆院選“惨敗”の中道…立憲・公明は合流せず「責任感じている」
10月上旬、都内に集まったのは自民党の小林一大参院議員と民主改革の会の菊田真紀子衆院議員、そして産経ニュース編集長を務める水内茂幸氏だ。
臨時国会に関する議論が交わされる中、議題に上がったのは、この国会に臨む政党の現状について。
水内茂幸 氏:
中道改革連合、菊田さんも所属されていたと思うんですけども、今回事実上の解体という形になって、さらに粉々になっていくと、自民党のことたくさんおっしゃっていましたが、やっていく地盤がないじゃないかとも思うんですけど、どうですか?
菊田真紀子 衆院議員:
本当に今年2月の解散総選挙の結果がすべてで、私たち中道改革連合は国民の皆さん、有権者の皆さんから信頼を得られなかったということで大惨敗になってしまった。
衆院選の直前に立憲民主党と公明党が合流して結成された中道改革連合。新潟県内でも小選挙区では全敗し、菊田議員は比例復活で何とか議席を手にした。
ただ、この惨敗を経て、参議院では立憲と公明党が中道に合流せず…
水内茂幸 氏:
立憲民主党と公明党と中道で、どうして一緒になれなかったんだろうと。
菊田真紀子 衆院議員:
立憲側から見ると、こんなに支持率が低い中道と一緒になって、来年の統一選、地方選挙とか、またその先の参議院選挙を本当に戦えるのかというお声も率直にありましたし、まあ今このタイミングでは一緒にならない、なれないということになった。
5月の知事選では中道の議員や立憲の地方組織が新人を支援した一方、公明党は現職を支持。一つの固まりを目指しながらも、ちぐはぐな対応が目立つ結果に。
菊田真紀子 衆院議員:
自民党さんだけじゃなくて、私たち野党がしっかりとそこに対峙できるような、拮抗できるような勢力を持たなければ、私は健全な民主主義国家とは言えないと思っているので、そういう意味において、まだまだほど遠い状況をつくってしまった責任というのは私も本当に感じているところ。ここからの立ち直りが厳しいが、そうは言っていられないので、歯をくいしばって、もう一回立ち上がっていきたい、頑張りたいと思っている。
小林一大 参院議員:
野党の色んな党内の事情だとか、再編の状況だとかに対して、私どもが口を挟む立場にはまったくないというふうに思う。ただ、菊田先生おっしゃっていただいた通り、健全な民主主義の発展には野党の皆さんの力も確実に必要だと思うので、それはどういう方向になるのか、しっかりと我々は見守るしかない。
少数与党の参議院 衆議院での“再可決”は「まったく前提にない」
衆院選で大勝した自民党も消費税減税法案という重要法案を審議する臨時国会で心配がないわけではない。
水内茂幸 氏:
小林さんも参院、自民党に所属しているが、一番問題なのは自民と維新で、過半数に4議席足りない。
小林一大 参院議員:
私、今国会対策委員会の副委員長をやらせていただいていて、その苦労は、これから始まる国会に対して、どのように臨んでいくかというのは毎日のように議論をさせていただいている。我々は野党の皆さんと今後も丁寧に議論を重ねていくに限ると、それに限ると思う。
ただ、衆議院の数の力で法案を通すこともできるのが現状だ。
水内茂幸 氏:
参議院に送って、60日ぐらい法案が採決されないときは衆議院に取り戻して、3分の2で再可決というような話もあるが。
菊田真紀子 衆院議員:
参議院としてはね、参議院の結論をまたさらに衆議院に持ってきてやり直すなんていうのは、参議院としてもちょっと怒り心頭なんじゃないかと。
小林一大 参院議員:
怒り心頭までは申し上げませんけど…。

菊田真紀子 衆院議員:
やっぱり禁じ手ですよね。これね、一回やると多分ね、色んな場面で繰り返し、繰り返し。癖みたいになる。もう数の力で参議院がどういう結果を出そうとも、全部戻して衆議院でやればいいみたいな。野党の主張も我々は耳を傾けていくと。そういう謙虚な丁寧な姿勢を見せていただきたいなと思う。
小林一大 参院議員:
憲法の規定上、3分の2というのはありますし、マスコミの皆さんもやる可能性もあるというような話は聞きますけど、我々はそういうことはまったく前提にない。少なくとも参議院の我々の立場としては、そういうことを前提に進めることはまったくなく、熟議の国会として残していかなければならないし、一方で今の評価をいただいているところも我々としては大切にしていく。そのバランスかなというふうに思う。難しい判断ですけど、そう思う。
消費税減税法案は11月6日、与党の賛成多数で衆院を通過した。少数与党の参議院でどのような審議が行われるのか注目だ。

