人気急上昇中の新スポーツ「ピックルボール」とは
アメリカで大流行している新スポーツ「ピックルボール」をご存じだろうか。
テニス、バドミントン、卓球を掛け合わせたような競技で、日本でも競技人口が増加中だ。スポーツ経験がなくても誰もが楽しめるという。
別府市の立命館アジア太平洋大学(APU)のサークルを訪ね、不思議な道具と独特なルール、そしてその面白さを体験してきた。
APUの体育館へ向かうと、中から何やら楽しそうな音が聞こえてくる。
(Q見たことないものをやってますね。なんていうスポーツですか)
ーーAPUピックルボールサークル伊藤さん
「ピックルボールというものでして、テニスとバトミントンと卓球を掛け合わせたスポーツです」

経験不問!「誰もが主役」になれる魅力
「ピックルボール」はアメリカ発祥のスポーツで、近年、国内でも競技人口が増加しているそうだ。
将来のオリンピック競技入りを目指し、国際的な普及も進む注目のスポーツなのである。
今回は、APUのピックルボールサークル「A-PICKLE」の皆さんに、その魅力を教えてもらうことにした。
国内では東京で特に盛んだというピックルボール。
魅力の1つは、新しいスポーツだからこそ「みんなが同じスタートラインに立てる」ことだという。

ーー伊藤さん\
「私自身スポーツ経験が全くなくて、ずっとミュージカルをやってきた人なので、それでも楽しくみんなでできるっていうのが魅力です」
スポーツ経験がなくても入りやすいシンプルなルールが特徴なのだ。
サークルにはフィリピンやブルンジからの留学生も在籍しており、国際色も豊かである。
あるメンバーはピックルボールの面白さをこう語る。
「テニスよりも、力の強さが比例しないっていうか、どれだけ繊細にやれるかっていうのが、ピックルの面白みかなと思ってて」
力任せではない、繊細なプレーが鍵を握るようだ。

不思議な道具と独特なルール
早速、ピックルボールを体験してみる。
まずは道具から。
卓球のラケットより大きく、テニスラケットよりも小さい「パドル」。
そしてプラスチック製のボールには、たくさんの穴が空いている。
この穴が空気抵抗を強くし、ボールの速度が上がりすぎないようにする役割があるのだとか。
だからこそ、ラリーが続きやすくなるのである。
打ち方にもコツがあるそうで、テニスのように大きく振りかぶるのではなく、体の前でボールを優しく送り出すように打つのが基本だそうだ。

ピックルボールには、特徴的なルールが大きく2つある。
1つは「2バウンドルール」。
サーブをしてから、お互いのボールが1回ずつ、合計2回バウンドするまではボレー(ノーバウンドでの返球)が禁止されている。

そしてもう1つが「ノンボレーゾーン」だ。
ーー伊藤さん
「この内側がキッチンと呼ばれるエリアでして、このキッチンの中に入らずにプレーをするっていうのがピックルボールの醍醐味です」
ネット際にある「キッチン」と呼ばれるエリアでは、ボレーができない。
このエリアをどう使うかが、試合の駆け引きに大きく影響するようである。

いざ試合開始、結果は…
ルールもなんとなく把握したので、早速試合を体験させてもらう。
ゲームは11点先取で勝利だ。
ピックルボールでは、サーブ権を持っている側しか得点が入らないというルールがある。
サーブ権がない時にポイントを取っても、得点にはならず、サーブ権が移動するだけ。
いかにサーブ権を持っている時に攻めていくかが醍醐味なのである。
初めてパドルを握った私でも、ラリーが続き、すぐに得点することができた。
そんな気軽さも、ピックルボールの大きな魅力。
性別も、年齢も、国籍も関係なく、誰もが一緒に楽しめるスポーツだと実感する。
しかし、試合が進むにつれて、キッチンのルールに翻弄される場面も…。

ボレーを打ちたい気持ちが前に出すぎて、キッチンエリアに入ってのボレーという反則を犯してしまった。
結局、試合はビギナーズラックとはならず、私たちのチームの負けで終了。
しかし、面白い。
(Qどうでしたか?)
「面白いけど、ちょっとおじさんは休憩させてください」
率直な感想は、とにかく「楽しい」の一言に尽きる。
チーム戦なので、声を掛け合いながらプレーすることで、より一体感が生まれる。
シンプルなようでいて、実は駆け引きの奥が深いスポーツであった。

別府から世界へ、ピックルボールの可能性
最後に、A-PICKLEの今後の目標を伺った。
ーー伊藤さん
「今後は、もっとピックルボールをたくさんの人に知ってもらうために、APUから、あとは別府市内で大分県民の皆様にも、ピックルボールをもっと知ってもらいたいなっていうふうに思います」
誰でも気軽に始められて、すぐに楽しめるピックルボール。
温泉で卓球は定番の楽しみだが、温泉地別府とも相性が良いスポーツかもしれない。
新しい趣味を探している方、体を動かしたいと考えている方は、一度体験してみてはいかがだろうか。


