段々と寒くなるこれからの季節に気になる電気料金。東北電力によると、平均的な家庭の10月使用分の電気料金は、9690円と初めて9000円を超え、過去最高となる。不安を抱いていたのは、これから繁忙期を迎えるクリーニング店だ。
■電気代は前年の1.2倍に
「電気と蒸気のアイロンなんですけど、これにも(電気を)使いますし、卓上ボイラーにも使います」と話すのは、11月に衣替えで繁忙期を迎える福島県いわき市の三和(みつわ)クリーニング代表の中花光一さん。
アイロンや水洗機などで使用する電気の料金は、2025年の同じ時期に比べて約1.2倍に上がっている。
■東北電力の電気料金は過去最高に
そうしたなか、東北電力によると平均的な家庭の10月使用分の電気料金は、前の月より1486円値上がりし9690円に。初めて9000円を超え、現在の燃料費調整制度が始まった1996年以降で最も高くなるため、このクリーニング店もさらなる電気代アップを覚悟している。
代表の中花さんは「めちゃめちゃ不安はありますよね。どうなっていくんだろうって。やっぱり営業に直撃するのは間違いないと思うので」と不安を隠せない。
■灯油や資材も値上がり
値上げは、他にも…アイロンがけに欠かせない水蒸気を生み出すボイラー。こちらに使う灯油も値上がりしている。灯油は2025年の同じ時期に比べて約1.4倍に。さらに袋などの資材は2倍近く上がっている。
■価格転嫁を避け節電
しかし、価格転嫁は容易ではない。今年6月に50円から100円値上げしたばかりで、追加の値上げは避けたいと、節電に取り組んでいる。
中花さんは「ご利用していただいてるお客様は、やはり物価高でクリーニングの方に回す余裕がないとは思う、私は思ってますので。継続的にちょっとサービスをもうちょっと向上して営業していこうかなとは思ってます」と語った。
■2026年電気料金の推移
中東情勢の混乱によりエネルギー価格は高止まりしている。
東北電力によると、平均的な家庭の1月請求分は8511円だったが、政府の補助金により一時7000円台に下がった。しかし補助金の縮小や終了などにより、7月には8703円に再び上昇も…。
補助金の再開を受け再び7000円台となったが…補助金の終了などから、また上昇し、11月には9690円と過去最高となり、電気代がいつも以上に気になる“冬”となりそうだ。
