富山市が国勢調査の人口を水増しした問題をめぐり、市役所に寄せられた意見や苦情が延べ180件に上ることが明らかになった。「なぜ水増しを行ったのか」「5年前にも同じようなことをしていたのではないか」といった疑念の声も含まれており、市民の不信感は根強い。

「非常に多くのお叱りを受けている」


16日の定例記者会見で藤井市長は、「多大なるご心配とご迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます」と述べ、市民の声を「しっかりと受け止めたい」と語った。
市役所に届いた意見の内容は多岐にわたる。水増しを行ったことへの「非常に残念だ」という声のほか、関係した職員や市長の責任を問う意見、水増しの経緯や現状の説明を求める問い合わせなどが寄せられているという。
幹部の関与は「100%信じている」と否定

会見では改めて幹部職員の関与についても問われた。藤井市長はこれまでと同様に否定し、「100%信じている。本人の口からもないと聞いている。私自身もない。関与はないと言い切れる」と強調した。
再発防止に向けては、風通しの良い職場づくりのため人事体制を抜本的に見直す方針を示した。また、法令遵守の徹底と業務の総点検を全職員に通知したことも明らかにした。
県警が市役所を家宅捜索、捜査が進む

今回の問題の発端は、富山市が今年5月に報告した国勢調査の人口速報値が40万人あまりと、確定値より3000人近く多かったことだ。総務省が水増しの疑いがあるとして先月29日に県警へ刑事告発し、県警は今月3日に富山市役所を家宅捜索。国勢調査の関係資料などを押収したほか、総務省からも回答済みの調査票の原本を押収し、実態と整合しない調査票がないか、また組織的な指示がなかったかを調べている。
市民の信頼回復に向けた道のりは、まだ先が見通せない状況だ。
(富山テレビ放送)

