愛知県豊橋市の住宅の近くに山のように積まれた廃プラスチック。業者は「ゴミではない」と主張しています。
■廃プラの山は「ゴミ」か「資源」か
豊橋駅から車で30分ほどの住宅が点在する地域。
(リポート)
「青いネットがかぶさった山のようなものがあります。中を見てみますと紙くずやビニール袋のようなものがあります」
4mほどの高さまで、ブルーシートやポリタンクの破片などが積み上げられています。所々から草も生えたこの山を巡って住民たちが不安を募らせています。

村松孝祥さん:
「もちろん不安です。それなりに周りの方々は臭いとか飛散の被害を確認しています」
この山は、5年以上前から豊橋市の業者が廃プラスチックを置いているもので、5月には崩れて側溝や道路に散乱したこともあります。

村松さん:
「もちろんなくなってほしい。きちんと周りの住人に迷惑がかからないように土地を利用していただきたい」
この業者は市内8カ所に計約3万2000トンの廃プラスチックを保管。住民グループは市に早急な調査や行政処分を求めていました。

豊橋市 田中久雄環境部長:
「現時点においては廃棄物と判断できない状況にある。保管状態の確認と点検、飛散防止対策を徹底について、改めて事業者に対し指導を行っています」
業者が廃プラスチックをゴミではなく「有価物」つまり価値のある資源と主張しているため、市としては廃棄物処理法に基づく行政処分ができないといいます。
村松さん:
「家庭から出たゴミなりをそのままの状態で梱包して、積んであるのではと思っています。本当にこれ有価物なのかなとは思ったり」
■野積み廃プラは「資源」か 業者の主張は
ゴミではなく資源なのか、業者に取材を申込みました。

SHINKA 西田勝志社長:
「今皆さんがゴミと表現しているものは我々の原料ですよ。50%の油、20%の炭、これ全部燃料じゃないですか。(ゴミを)山に埋めなくても済みますよ。そういうことを言いたいわけです」
西田社長によるとこの会社では廃プラスチックを分解して発電などに使える油にする装置を開発中。野積みになっているのはグループ会社が別の会社から有償で引き取った産業廃棄物ですが、リサイクルが事業化すれば市内8カ所にある約3万2000トンは1年ほどで処理できると説明しました。
装置はいつ開発されるのでしょうか。

西田社長:
「約1年ぐらいで(開発を)全てクリアしようかなと。すごく遅れていますけどね。計画より遅れているのは、やっぱり『これではいけない、これではいけない』ってやり直していかないといけない」
住民グループは市に対して業者に撤去を命じることを求める申し入れ書を提出し、来月にも業者を廃棄物処理法違反の疑いで刑事告発する方針です。

