取材したのは、創業65年、東京都内で最大級という大型園芸店です。
売り場の多くを占めていたのは観葉植物のコーナーでした。
来店客からは「太陽にガンガン当てなくて、部屋でも大丈夫だし、部屋の空気もきれいにしてくれるって聞いたので」「これだと手入れあんまりしなくても良さそうかなって」「知らない植物とかあって見て回っただけでも楽しいです」などといった声が聞かれました。
手入れが楽なことから、観葉植物をインテリア感覚で選ぶ人が増えているといいます。
オザキフラワーパーク・尾崎海翔さん:
コロナの時期におうち需要が高まって一時期すごいブームに伸びて、最近になって、また少しずつ売り上げが伸び始めてまして、うちだと1割から2割ぐらい去年よりも売り上げは上昇しています。
大切に育てれば10年から20年もつ点も観葉植物の人気の1つ。
一方で、その扱いを巡っては、「土を捨てるのがすごく難しくて、区の普通のゴミ収集では捨てられないので」「手放さなきゃいけないサイズはあまり手を出さないようにしています」といったありがちな悩みも。
土の処分や、引っ越しの際の移動などに困るという声。
そうした悩みの解消に向け、観葉植物を“捨てない”ための新たな取り組みが始まっています。
ここは家庭で育てられなくなった植物を買い取る、観葉植物のリサイクル店です。
店内には、きれいに生まれ変わった約1300から1400鉢の植物が所狭しと並んでいました。
らくうぇる・佐藤正則代表:
すごく価値のあるサボテンだったりとか、盆栽なんかも実は専門で(リサイクル)やってるところはあるんですけど、じゃあ価値がない植物。価値がないっていうのは金銭面での価値、高価ではない。でも育てた人にとっての価値とはまた別な話で。
この店では買い取った植物を次の人が購入しやすくするため小さく仕立て直すほか、曲がって育ってしまった植物の特性を生かし、個性豊かな形に生まれ変わらせるなどしています。
オープンした3年前には、1カ月に1件から2件だった買い取り依頼も、現在では30件ほどに増えているといいます。
「これを目当てに来てます。普通のお花屋さんに置いてないようなのがいっぱいだし、これはステキと思って」と話す女性は、家の玄関に飾りたいとチョイスした商品を同時に選んだ青い植木鉢に植えてもらいました。
女性は「かわいいです。大事に育てなきゃ」と話しました。
これまで何度も購入しているという常連さんもいます。
「シンボルツリーって、部屋のメインになる木をここで買いました」といいます。
15日に選んだのは、小ぶりな鉢植えです。
「かわいいからお部屋に飾りたい。あと運べそうかなと思って」といいます。
女性は買った植物をリュックに入れると、ヒョイと背負ってバイクで店をあとにしました。
真っ赤なリボンがつけられた植物に、手放すことになった植物への贈る言葉。
多くの持ち主が長年育てた植物のリサイクル現場は、家電製品などのケースとは違うといいます。
らくうぇる・佐藤正則代表:
本当に色んな事情で来ます。僕らは一個一個必ず(事情を)聞いてから。ここにある1300点とか1400点の植物も一個一個ストーリーがあるというのは実感として僕らの責任としてあります。
“捨てない”ことで新たな花を咲かせようとしています。
