秋空のもと、高知県の高校でユニークな体育祭が行われた。競技に参加しているのは生徒だけではない。
懸命にトラックを駆けるのは自動車関係の社員、さらには迷彩服を着た自衛隊員も。
迷彩服や作業着でトラックを駆ける
高知東工業高校では、2025年から県内の企業や団体の職員を招いて合同で体育祭を実施している。10月8日に行われた体育祭には、合わせて23の団体から58人が参加した。
重そうな靴を履いた自衛隊員は「高校生には負けないように頑張ります。靴が少し重いので、それを度外視して一気にわっと走る感じで行こうと思う」と意気込む。
大人たちも一切手抜きなし。綱引きや借り人競争など、生徒も大人も一緒になって全力で取り組み、心地よい汗を流していた。
体育祭が「マッチングの場」に
東工業高校の生徒は卒業後、例年7割程が就職する。参加する企業の多くは卒業生たちの就職先で、体育祭は生徒と企業をつなぐ“マッチング”の場にもなっている。
化粧品製造業の参加者は「普段の就職面接では、学生の素の部分は見ることができない。こうして触れ合うことができ、とても良い機会だと思う」と、合同体育祭の意義を語る。
世代を超えて共有する楽しさ
大人たちとの体育祭は生徒たちにも刺激となっている。電子機械科3年の和田夏輝さんは「起業とつながりができて、他の学校にはないことをしているので、とてもいい試みだと思う」と話す。
同じく3年の服部和真さんも「大人になったらこういう機会に参加することもなくなると思う。ここで大人も一緒に楽しめるのは楽しい」と話していた。
