縁起の良い言葉が、小さな切符に込められた。1901年に開業し、2026年に125周年を迎えたJR鹿児島駅が、記念乗車券とお守りのセットを販売する。そのコンセプトは「どちらへ進んでも上り」。鹿児島の地に根ざした特別な理由が、この言葉の背景にある。
九州で唯一、すべての列車が「上り」
JR鹿児島駅は、鹿児島本線と日豊本線の終着駅だ。そのため、鹿児島駅から発車する列車はすべて上り列車となる。これは九州では唯一の駅という、知る人ぞ知る特徴である。
「どちらへ進んでも上り」というコンセプトは、この地理的な事実から生まれた。記念乗車券には運気上昇や飛躍の願いが込められており、縁起物としての色合いが強い。
セット内容と価格
記念乗車券のセットには、鹿児島駅から鹿児島中央駅行きと仙巌園駅行きの乗車券2枚、お守り、台紙が付属する。価格は2525円で、125セット限定の販売となる。
10月14日には報道陣への公開に先がけ、JRの関係者が駅近くの八坂神社を訪れ、記念乗車券を手にする人々の幸せを祈願した。開業の節目を地域とともに祝おうという姿勢が、こうした行動にも表れている。
駅長が語る思い
野田裕之駅長は、「この記念切符とお守りで、皆さまに元気を与えていけたら。(鹿児島駅を)縁起の良い場所として、地域とともに盛り上げていきたい」と話した。
125年という長い歴史を持つ駅が、地域の人々にとってより親しみある場所になるよう、今回の取り組みはその一歩となりそうだ。
販売はJR九州の公式ECサイトで
JR鹿児島駅開業125周年記念乗車券は、10月25日からJR九州の公式ECサイトで販売される。限定125セットのため、入手を希望する場合は早めの確認が求められる。
鹿児島という地から、どちらへ進んでも「上り」へ向かう列車のように、この切符を手にした人々の運気も上向いていく――そんな願いが、小さなセットに静かに宿っている。
【動画で見る▶【JR鹿児島駅開業125周年】 運気上昇の「記念乗車券」発売へ 】

