認知症の高齢者向けグループホームで、複数の職員が入所者に対し、プロレス技をかけるなどの虐待を繰り返していたことが判明し、管轄する市が施設に行政指導したことが分かりました。
虐待があったのは、大阪・羽曳野市にある認知症のグループホーム「みやび」です。
市によりますと、被害に遭ったのは男女4人のいずれも認知症の高齢者でした。
虐待をしていたのは3階を担当していた4人の介護職員で、責任者を務める男性が主導していたということです。
施設を管轄する羽曳野市の担当者が9日、「約2年前から入所者に対してプロレス技をかけるような、手首をひねるであったり、羽交い締めにしたり、首付近をつかんで歩かせるなど、身体接触を伴う行為を確認した」と説明を行いました。
職員4人は、70代の男性入所者の頭を腕で締めつけるプロレス技の「ヘッドロック」のような身体的虐待の他、80代の女性にはチアリーダーやピエロのような派手な衣装を着させて笑いものにするという、心理的な虐待を行っていたことが確認されています。
他にも、羽交い締めにしたり、威圧的な言動や暴言を吐いていたということです。
施設側は、関係者からの内部通報を受け事態を把握し、9月3日、羽曳野市に報告しました。
これを受けて市は警察に通報した上で、虐待していた職員らに聴き取りするなどの立ち入り調査を実施したということです。
市の担当者は「(虐待した職員は)虐待という認識がない。『一部該当するのではという認識はありつつも、入所者さんとの関係性が良好だったため、親しみや冗談のじゃれ合いの延長として行っていた』と説明を市側に行っています」と説明しています。
調査結果を受け、羽曳野市は「グループホームみやび」に対し9月24日付で行政指導を行いました。
施設付近の住民からは「(昔)主人がお世話になって、そのときはよかった。親切に送ってくれたりした。12~13年前、その時はなにも聞かなかった」「びっくりした、そういうイメージがなかったから。普通にされている感じだったから、こんな近くでこんなことが…」など戸惑いの声が聞かれました。
羽曳野市によりますと、虐待していたとみられる男性職員は9月末に自主退職しているということです。
施設側は残る3人への対応も検討しているとし、9日、ホームページで「今回の事態で皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけして、心よりお詫び申し上げます」と謝罪しました。
