トルコの最大都市イスタンブールで8日、7階建ての建物の1階から3階部分が突然倒壊し、死者が出る被害がでています。
違法な増築が行われた可能性が浮上しています。
建物の倒壊直後の動画とみられる映像には、多くのガレキなどが散乱する中、ビルの窓から1人、また1人と脱出する住民たちの姿が映っており、緊迫した様子が伝わってきます。
倒壊が起きたのはまだ外も暗い午前6時前で、近くの防犯カメラには、ビルが突然崩れ砂ぼこりが巻き上がる様子が捉えられていました。
また、別の映像には、7階部分からはしご車で救助される人の姿も捉えられていました。
このビルの倒壊で、建物の住人10人が救助されましたが、5人の死亡が確認されました。
救助された男性は当時の状況について、「衝撃でドアが閉まり階段は使えなかった。消防隊に助けられ脱出した」と話します。
この建物は1987年に建設され、救助された住民男性は以前から異変を感じていたといい、「建物にはひび割れがあった。きしむような音を聞いた住民もいる」と話します。
さらに、建物1階に店舗を構えていた女性は2026年4月、ひび割れができた壁を撮影しており、映像の中で「怖がらせるつもりはないんだけど、うちでもひび割れができ始めた。毎日どんどん大きくなっている」と話していました。
さらに、大きな問題がありました。
地元メディアによりますと、建物の6階と7階部分は下の部分が完成したあと、違法に増築された可能性があるというのです。
トルコでは、2023年の地震の際にも多くの建物が倒壊しており、その一つ、4つ星ホテルは元々2階建てのビルでしたが、増築して8階建てにし、さらに1階のロビーを広くするために柱を切断するなど、違法な増改築が問題視されていました。
今回の倒壊について、トルコ当局は設計士らを拘束し、違法な増築があったかも含め原因を調べています。
