30年近く破られていなかった中学1年生の日本記録を更新したスプリンターの話題です。
陸上を始めてまだ2年半、その速さの秘密に迫ります。
福岡県久留米市で活動する陸上クラブ「MINT TOKYO」。
◆チームメイト
「走り幅跳びで九州大会2位」
◆チームメイト
「100メートルをしていて、県では今年3番に入って全国大会に行きました」
全国レベルの選手が集まるこのクラブで、いま注目を集めているのがー
◆目野惺大くん
「幼稚園の頃から足が速かったので」
Q.リレーとかは1位?
「はい」
まだあどけなさが残る、中学1年生の目野惺大(めの・せいた)くんです。
目野くんは今年6月、男子100メートルで11秒01を記録し、28年ぶりに中学1年生の日本記録を更新するとー
◆目野惺大くん
「後で記録を見返したらなんか、10秒台が出てたんで本当にびっくりしています」
7月にはなんと、中学1年生として史上初めて、100メートルで「10秒台(10秒96)」を記録。
いま、陸上界で大きな注目を集めています。
目野くんの「強み」を、指導する監督に聞いてみると―
◆MINT TOKYO AC 蒲池諒伍 監督
「こうした方が良いよねっていうところをしっかりと自分で再現ができる『再現性』がかなり秀でている」
指導されたことを自分のものにし、動きとして再現する力だといいます。
そして、その力を育んだとみられるのがー
Q.陸上とは別に何かやってた?
◆目野惺大くん
「サッカーやってました」
小学生の頃、陸上とサッカーを掛け持ちしていた目野くん。
どう体を動かせば相手をかわせるのか。
さまざまな動きをサッカーで身につけた経験が、陸上にも生きているといいます。
◆MINT TOKYO AC 蒲池諒伍 監督
「自分の動きに加えて、ボールが飛んだ方向、ボールをどういう風にコントロールするか、そこは陸上競技では培えない部分かなと」
サッカーで培った動きも生かし、一気に世代のトップへ駆け上がった目野くん。
しかし、悔しい経験もありました。
8月に中学1年生でただひとり出場した「全中陸上(全日本中学校陸上競技選手権大会)」。
3年生に混じって健闘しましたが、惜しくも予選敗退となりました。
◆目野惺大くん
「こんなにいっぱい10秒台がいる試合は走ったことがなかったので、驚きが沢山ありました」
初めて実感した全国のトップ選手との差。
その悔しさをバネに練習に励んでいます。
そんな目野くんには意外な特技も。
小学3年生から続けているピアノです。
好きな曲を弾くことが息抜きになっているそうです。
◆目野惺大くん
「最後まで弾けた時は、なんか気持ちいいな、って。陸上でタイムを出したときぐらい『やった』みたいな感じ」
ピアノで息抜きしながら、陸上に打ち込む13才。
その目標はさらに高いところにあります。
◆目野惺大くん
「(日本記録を)中2、中3でも更新して、全中でも優勝したいです。高校生でも9秒台に入って日本代表で活躍できるような選手になりたいです」
