フィギュアスケート東北・北海道選手権が10月2日から10月4日にかけて、MGC三菱ガス化学アイスアリーナ(新潟県新潟市)で行われた。
男子は今季シニアデビューした田名部飛至也(たなべ・としや)が初優勝、女子は聖前埜乃華(しょうぜん・ののか)が4連覇を達成した。
この東北・北海道選手権で東日本選手権への出場権を獲得したシニア・ジュニアの選手たち、そして全日本ノービスを決めた選手たちを特集する。
【シニア男子】田名部飛至也が初優勝
出場した4名全員が東日本選手権行きを決めたシニア男子。
優勝は今季シニア1年目の田名部飛至也。
現在高校3年生の田名部は、一度は大学の受験勉強に専念することも考えたが、「みんなのスケートを見ていて楽しいなと思った」ことで両立を決意。まだジュニアでもエントリーできる年齢だが、「勉強とスケートを両立する挑戦としてやってみたいなと思った」とシニアにエントリーした。
今季初戦となった今大会。「好きなことや夢に向かって頑張ろうという解釈を自分なりにした。スケートが好きという気持ちを表現したい」と臨んだショートは、新プログラムの『From Now On/A Million Dreams』。以前、坂本花織さんが滑っていた姿に感動し、自ら選曲したという。
3回転サルコー2回転トーループのコンビネーションジャンプを決めるなど、ほとんどミスのない演技を披露し、首位で折り返した。
最終滑走で迎えたフリーは今年で3季目となる『See You Again』。コレオシークエンスは「自然に体が動く」というほど滑り込んできたプログラムだ。
ポイントは「観客を見渡せて一番楽しいと思える瞬間」と話すコレオシークエンスのイーグル。
FODのトークゲストとして解説をつとめた本郷理華さんも「曲の強弱にしっかり合っていて素敵なイーグルだった」とコメントする会心のできだった。
映画『ワイルド・スピード』も好きだという田名部は、「(映画の)有名なシーンがあるので、そこを表現できるように」と表現面にも磨きをかけ、さらに熟練されたプログラムを目指す。
初めて表彰台にのぼり、「いい景色だな。スケートを続けてきてよかったな」と笑顔を見せるも、「演技内容はまだまだ伸ばすところがある」と高みを目指し、東日本選手権へ。
練習中だという3回転3回転のコンビネーションジャンプの投入も見据え、「滑りや完成度を高めてスケートが楽しいという思いが伝わる演技がしたい」と意気込んだ。

