フジテレビ報道局の調査報道プロジェクト「スポットライト」では、皆さんから寄せられた身近な困りごとや疑問にお答えします。今回は「呼吸用チューブの医療ミス」です。
【投稿】(抜粋)
「私は、家族が医療事故により重篤な低酸素脳症となり、その後、重い後遺障害が残った件について、事実関係の取材・検証をお願いしたく、ご連絡いたしました」
投稿したのは群馬県の50代の父親。
2025年11月、大学生の長男(現22)が肺炎で群馬県太田市の太田記念病院に緊急入院中、人工呼吸器用のチューブが「気管」から外れ、再挿管の際に「食道」に入れられたままだったため、脳に酸素が十分行き渡らず、現在も意識不明の状態が続いています。
【投稿】(抜粋)
「事故の具体的な経緯、再挿管時の確認、事故後の対応等について、家族として説明を受けておりません。また、家族は医療事故に関する調査報告書の開示を求めていますが、現在まで開示が行われていません」
(中略)
「家族として病院を一方的に批判したいというものではありません。医療現場では、事故が起きることがあります。しかし、重篤な結果につながった事故について、『なぜ事故が起きたのか』『事故を防ぐことはできなかったのか』『事故後、事実が正確に調査されたのか』『家族に十分な説明が行われたのか』を明らかにすることは、同じような事故を二度と起こさないためにも重要だと考えています」
(中略)
「患者本人は現在も重い障害が残り、家族が介護を続けています。この事故について、何が起きたのか、そしてなぜこのような結果になったのかを明らかにしていただきたいと願っています」
肺炎で入院中に起きた異変
大学生のお子さんが「医療事故」により寝たきりの状態になった訴え。どんな「事故」だったのか、投稿してくれた父親に詳しく聞いた内容は以下の通りです。
大学3年生だった長男は、筋トレや登山、読書が好きな学生でした。
医療ミスの約2カ月半前に撮影された写真には、ジムで体を鍛える元気な姿が写っています。
ところが去年(2025年)11月28日の未明、長男は体調の悪さを訴え、自ら救急車を呼びました。最初に搬送された別の病院では血中酸素飽和度(SpO2)が上昇しなかったため、ここで人工呼吸器用のチューブが気管に挿管されました。
しかし、鎮静剤の効きが悪かったために別の鎮静剤に切り替えられたといい、夕方になって設備が整った太田記念病院へ転院しました。容態は安定し、太田記念病院の医師からは「10日もすれば退院できるでしょう」と言われたため、両親は安心して帰宅したといいます。
しかし、病院からの1本の電話で、状況は一変しました。
