“ケンカみこし”の異名で知られる愛媛県松山市の道後八町会の秋祭りの開催が10月に迫るなか、運行団体の一つに異例の司法判断です。持田地区では地元住民でつくる新しい神輿会と地区外のかき手らでつくる旧神輿が対立していて、松山地裁は9月28日、旧神輿会に対し、祭りで神輿を担ぐなど運行を禁止する仮処分を決定しました。(画像:会見する新しい神輿会)
運行禁止の仮処分を受けたのは、旧神輿会の「持田連合大神輿会」。松山地裁の決定によりますと、10月5日から7日までの道後の秋祭りで、旧神輿会が神輿を担いだり運行したりするほか、「持田連合大神輿会」を名乗ることや、「持田」と書かれた法被、幟などを使用することを禁じました。
仮処分を申し立てたのは、 持田地区の住民らを中心に作られた新しい神輿会「一般社団法人持田連合大神輿会」。対立のきっかけは、 おととしの秋祭りでした。
新しい神輿会側によりますと、当時の神輿会には持田地区以外からも多くの担ぎ手が参加していて、祭りの際に一部のかき手がほかの町のかき手に暴行を加え、大ケガをさせる事件が発生。
この事件を受けて、地元住民や神社の総代らは去年5月、当時の神輿会を解散することを決定し、その後に持田地区の住民らを中心に新しい神輿会を立ち上げ、今年7月に一般社団法人になりました。
しかし旧神輿会側は解散を認めず活動を続け、去年の祭りでは新しい神輿会が持田地区を巡った一方、旧神輿会は別の地域から神輿を借りて、道後温泉駅前の鉢合わせへの参加を試みました。
しかし旧神輿会には持田地区の住民がおらず、去年使った神輿には御霊も入っていなかったため、多くの町が鉢合わせに応じなかったということです。
その旧神輿会が今年も祭りに参加する意向を示したことから、新しい神輿会が混乱を避けたいとして8月に仮処分を申し立てていました。
法人側の代表は「今回の決定がこれまでの混乱を終息させる一つの区切りになれば」と話しています。
旧神輿会の野本健次会長は「裁判所の決定には従うとした上で、できる限り祭りには参加したい」としていて、名称や法被の扱いは神社の総代会や八町会と相談し、対応を検討するとしています。
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