高知県西部を流れる四万十川。その支流の中でもトップクラスの透明度を誇る黒尊川(くろそんがわ)で、秋の味覚「ツガニ」の漁が最盛期を迎えている。
漁は、エサとなる魚を入れたカゴを川底に沈め、翌日に引き揚げる手法で、8月から行われている。
渇水の影響も
ツガニ漁30年以上のベテラン、山口昇彦さん(69)は今年の状況について「いつもの年よりは少ないかな。水量が少なかったことが原因やないろうか」と語る。
2026年は渇水の影響で川の水量が減少し、取れる時期が3週間ほど遅れていた。しかし、ここ最近のまとまった雨もあり、9月24日の朝には10匹ほどのツガニがカゴに入っていた。
今年は取れる数こそ少ないものの、大きさは例年通りだという。
濃厚!口の中にカニみそが…
この地域で「ツガニ」と親しまれているカニだが、ハサミにびっしりと生えた毛が藻くずのように見えることから、一般的には「モクズガニ」と呼ばれている。
黒尊川で取れた新鮮なツガニは、道の駅「よって西土佐」で販売されている。シンプルに塩ゆでされた真っ赤なツガニは、見るからに食欲をそそる。
実際に記者が味わってみると「ん~!口の中にカニみそが広がります。濃厚~!」と、その深い味わいに思わず笑みがこぼれた。
そのおいしさは県外からの来訪者もとりこにしている。愛知県からの観光客も「カニのイメージがなかったので、ちょっとびっくりしています。おいしいです」と、舌鼓を打っていた。
四万十川流域の豊かな自然が育んだツガニは、道の駅「よって西土佐」で1パック2〜3匹入り600円で販売されている。
黒尊川のツガニ漁は10月いっぱいまで行われる。
