子どもたちに半世紀にわたり親しまれてきた高知市の比島交通公園にある蒸気機関車。
2024年、交通公園も高知県も高知市も、JRでさえ知らなかった“新事実”が高知さんさんテレビの取材で明らかになった。
明らかになった歴史的価値
昭和天皇は戦後、復興の状況を視察するため全国各地を回った。当時の映像には「高知県に入った陛下は3月22日、高知市の奉迎場にお成り。ここでも市民4万人の盛大な歓迎を受けた」と記録されている。
昭和25年3月、土讃線で四万十町・影野駅から高知駅まで移動した際、天皇が乗ったお召し列車をけん引したのが、交通公園に展示されている「C58型蒸気機関車」だったのだ。
老朽化と保存への動き
この蒸気機関車、観光資源として期待が高まる一方で、老朽化が課題となっている。塗装がはげたり、穴があいている箇所が見つかったのだ。
昭和天皇とゆかりのある蒸気機関車を未来に残そうと、県は保存に向けて本格的に動き出している。
オーテピア高知図書館の2階には、機関車の模型や鉄道に関する本が楽しめるコーナーを設置した。(現在は終了)
昭和の鉄道写真が載った本や列車の絵本など約70冊が展示され、機関車の歴史や魅力に触れることができた。
寄付の広がりと修繕への道のり
県は2026年6月から、交通公園の蒸気機関車を修繕するためクラウドファンディングで寄付を募り、目標額の183万7000円に対して229万5000円が集まった。
塗装費用や交通公園の施設整備に活用されるという。
高知県の県民生活課・小松由佳さんは「皆さんが協力してくださったことで、きれいな輝きを取り戻せると思うので、今まで以上にみなさんに愛されるような機関車になっていってくれたら」と語る。
修繕は2026年7月に始まっており、県は10月の完了を目指している。
